魂の重さ 『21グラム』

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人は死んだ時、21グラムだけ軽くなるという。

それが“魂の重さ”かもしれない。

      21グラム   21 GRAMS  2003年 124分  

あらすじ: クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)は建築家の夫と2人の幼い娘に囲まれ幸せな家庭の主婦。また、ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は刑務所から出所してからは神を信仰し、真面目に働き2人の子供と妻を養っている。一方、大学で数学を教えるポール(ショーン・ペン)は余命1か月と宣告され心臓のドナーを待つ日々だった。(シネマトゥデイ

この映画を見ていると、"Life goes on."と言う言葉が何度か出てきます。

「それでも人生は続いていく。」

余命1ヶ月だったのが、突然ドナーが現れ心臓移植で命拾いした男も。

薬物中毒から抜け出し、夫と子供と幸せに暮らしていたのに、

その夫と子供を交通事故で一度に失った女も。

ムショを出たり入ったりしている生活から足を洗い、信仰に目覚め、

妻と子供との平和に暮らしが一瞬の事故によって崩れ去った男も。


重厚な話なのに重過ぎず、見終わった後なんだかホッとしました。

時系列どおりに話が進まないので最初は戸惑いますが、

それがかえって興味をそそる効果になってます。


ある男を殺した男と、殺された男の妻、その男の心臓を貰った男が、

魂に導かれるように出会ったとき起こったことは・・・・・。


ショーン・ペンナオミ・ワッツの演技も素晴らしいけれど、

やはりベネチオ・デル・トロが良いですね~♪

欲目かもしれませんけど(^。^;;


2003年度アカデミー賞の主演女優賞にナオミ・ワッツがノミネート。

助演男優賞にベネチオ・デル・トロがノミネート。

ショーン・ペンは、同年のヴェネチア国際映画祭で男優賞を受賞してます。