改めて演技を堪能 『ミスティック・リバー』
原作本を読んだら再見したくなりました!(^^ゞ
MYSTIC RIVER 2003年 138分
あらすじ:ジミー、ショーン、デイブの3人は少年時代、決して仲が良いわけではなかったがよく一緒に遊んでいた。ある日、いつものように3人が路上で遊んでいたところ、突然見ず知らずの大人たちが現われ、デイブを車で連れ去っていってしまう。ジミーとショーンの2人は、それをなすすべなく見送ることしか出来なかった。数日後、デイブは無事保護され、町の人々は喜びに沸くが、彼がどんな目にあったのかを敢えて口にする者はいない。それ以来3人が会うこともなくなった。それから25年後。ある日、ジミーの19歳になる娘が死体で発見される。殺人課の刑事となったショーンはこの事件を担当することになる。一方、ジミーは犯人への激しい怒りを募らせる。やがて、捜査線上にはデイブが浮かび上がってくるのだったが…。 (allcinemaより)
この頃のクリント・イーストウッド監督作品は、
上手さの前に暗さが気になり、あまり好きではなかったんですよね(-_-;)
この映画も公開当時に観た時は、世間の評判が高かったにも関わらず暗いな~って思ってました(^_^;)
原作を読んでみて、原作自体がよく出来ているし、
暗さの元になっているものも良く見えてきて、再見してみようと思ったわけです(^^ゞ
ほとんど原作に忠実に映画化していますね。
BD特典によると、脚本家も指名したらしいです。
子供の頃いつも一緒だったジミー、ショーン、デイブの3人。
一緒に遊んでいた時にデイブだけ車に乗せられ誘拐される事件が起こる。
4日後に自力で逃げ出したデイブだったが、人格が変わってしまう4日間だった。
車に乗ってしまったデイブにも、車に乗らなかったジミーとショーンにもこの事件はトラウマとなり、
それ以降疎遠になっていく。
大人になった3人は、ジミーの娘が殺された事件で再開することに。
刑事のショーンはデイブが何かを隠していることに気づく。
刑務所に入るほどのワルだったのを娘の為に足を洗ったジミーにショーン・ペン
誘拐後人生が変わってしまったデイブにティム・ロビンス
優秀な刑事となったが、妻と別居中のショーンにケヴィン・ベーコン
ショーンのパートナーにローレンス・フィッシュバーン、チョイ役でイーライ・ウォラックも。
殺されてしまうジミーの娘にエイミー・ロッサム。
リハーサルをしないことで有名なイーストウッド、
キャストは自主的に読み合わせをしたとか(^_^;)
それが良かったのか、見事な演技合戦となってますね。
ショーン・ペンはタイプじゃないんですけど、カッコイイと思っちゃいましたよ(^^ゞ
もちろん、作品賞、監督賞、脚色賞にもノミネートでした!
映画と原作を比べて思うのは、
原作の方が割と感情を断言していて、映画の方が観客に委ねる創りになってるように感じました。
「自分はジミーを捕まえようと思っているのか、事件を闇に葬ろうと思っているのか?」と訊いたら、
イーストウッドはその答えを出すのは観客だと言ったそうです。
ネットをちょっとググったら、いろんな解釈が見つかりました。
それで正解だったんじゃないかと思いますね~!(^^ゞ
子供のデイブと大人のデイブ、どちらも車に乗ってしまったのが運命なんでしょうか?