『ローマでアモーレ』を見つつ、安西水丸さんを悼む


なんとなく見てしまうウディ・アレン監督作品。
WOWOWで3本まとめて放送していたので、思わず見ちゃいました。

先週の日曜放送されたWOWOWの”W座からの招待状”、
先日急逝された安西水丸さんの収録済のものでした。
”W座からの招待状”では映画の前後に、小山薫堂さんと安西水丸さんの
映画についてのコメントなどが入ります。
この番組で安西水丸さんを見かけるまでは、
村上春樹本の挿絵を描く人がこういう方だとは知りませんでした。
この番組では、ひょうひょうとしていながらも辛口コメントで、
最近もTwitterで、
この映画あまり好きじゃないとハッキリ言う水丸さんて自由過ぎるよね、
などと噂をしていたところでした。
あの独特の絵と、自由過ぎるコメントが聞けなくなるのかと思うと、
寂しくて残念です。ご冥福をお祈りします。




さて、映画については3本まとめていっちゃいます!
まずは、『ローマでアモーレ

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               TO ROME WITH LOVE   2012年米/英/西 111分

あらすじ:
ローマでイケメンと婚約した娘に会うため、アメリカから飛んできた元オペラ演出家のジェリー。フィアンセの父親が驚くべき美声の持ち主と知り、彼を担ぎ出してオペラ界への復帰を目論むが…。著名なアメリカ人建築家ジョンは、建築家の卵ジャックと知り合い、小悪魔的な恋人の親友によろめく彼に必死に警告を続けるが…。田舎から上京したばかりの新婚カップル、アントニオとミリー。妻が外出し、ひとりホテルの部屋に残るアントニオの前に、突然グラマラスなコールガール、アンナが現われ…。ごく平凡な中年男レオポルド。ある朝突然、大勢のパパラッチに取り囲まれ、あれよあれよと大スターとなってしまい…。 (allcinemaより)


それぞれ登場人物が違う4つの物語が平行に進むストーリー。
久しぶりにウディ御大も出演、相変わらずのボヤキ節を聞かせてくれます。
ヨーロッパシリーズの中では陽気で、ファンタジックなテイストも入っています。
キャスト陣がまた豪華!
ジュディ・デイヴィスペネロペ・クルスアレック・ボールドウィンジェシー・アイゼンバーグエレン・ペイジロベルト・ベニーニ
、他。
なんと、オルネラ・ムーティカメオ出演しています!
多分いろんな映画のパロディも入っていそう。
4つの物語の中では、アレック・ボールドウィンの絡む話が良かったかな。
シャワーでオペラ話も笑えました。
ローマの観光気分で楽しめます♪



恋のロンドン協奏曲

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         YOU WILL MEET A TALL DARK STRANGER 2010年米/西 98分

あらすじ:ある日突然アンチエイジングに目覚めたアルフィは、40年連れ添った妻ヘレナを捨てて金髪のコールガールに入れ上げる。ショックのヘレナは自殺未遂騒ぎを起こした末、怪しげな占い師にハマってしまう。一方、彼らの一人娘サリーは、処女小説を当てて以降万年スランプの夫ロイに愛想を尽かしていた。そんな中、ギャラリーで働き始めた彼女は、セクシーでモテモテなオーナー、グレッグの虜になってしまう。そして一人自宅で過ごすロイもまた、向かいのアパートに越してきたエキゾチックな美女ディアに夢中になっていくのだが…。(allcinemaより)


ローマでアモーレ』とうってかわり、いつものウディらしいお話。
連れ添った相手と仲違いし、戯れに恋をして、のっぴきならない状態へ。
アンソニー・ホプキンスバイアグラを飲ませ、
ナオミ・ワッツアントニオ・バンデラスによろめかせ、
一発屋作家ジョシュ・ブローリンは友人の小説に手を出し、
ジェマ・ジョーンズは怪しい占い師に入れあげる。
いつもの悲喜劇という感じだけれど、あまりインパクトがないので、
ただの残念な人たちの話ってことで終わっちゃいました(; ・`д・´)



映画と恋とウディ・アレン

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         WOODY ALLEN: A DOCUMENTARY 2011年 113分

解説:
いまなお毎年1本のペースで精力的に作品を撮り続けるウディ・アレンの生い立ちから輝かしい経歴、さらには創作の秘密に迫る、ウディ・アレン公認のヒューマン・ドキュメンタリー。ウディ・アレンの身内やかつての恋人たち、あるいは歴代のミューズら映画関係者が彼の素顔を披露し、ウディ・アレン自身が自らの哲学や人生観を語る充実のインタビューと、過去作をはじめとした豊富な映像資料をもとに、ウディ・アレンの知られざる人物像を網羅的に紐解いていく。(allcinemaより)

まさにウディ・アレンの入門書。
幼少期からコメディアン時代、TVを経て監督へ。
コメディからシリアスへ、そして『恋のロンドン狂騒曲』までを網羅。
ウディ自身へのインタヴューに、過去の記録映像を交え、
ダイアン・キートンダイアン・ウィースト、マリエル・ヘミングェイら古株から、
スカーレット・ヨハンソンナオミ・ワッツ、ペネロピ・クルスなどの新顔に、
マーティン・スコセッシ監督など、多数の出演者たちからにインタヴューで構成。
(さすがにミア・ファローはインタヴューには出てこなかったけど(; ・`д・´)
ショーン・ペンでさえ、ウディが自分の演技に対してどう感じたか気になったと!
好き嫌いは別として、
これだけ俳優達からのラブコールを受け、毎年映画を作り続けるのは天晴!

ブルージャスミン』が早く観たいです!