『カンパニー・メン』『マンク~破戒僧~』


録画消化が一向に進まないので、もう録画した古い順に見ていく事にしました。
この週末に見た2本から。

カンパニー・メン

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THE COMPANY MEN  2010年 104分

あらすじ:ボストンの大企業GTXに勤めるエリート・ビジネスマン、ボビー・ウォーカーは、愛する妻マギーと2人の子どもたちに囲まれながら何不自由ない幸せな毎日を送っていた。ところが、その順風満帆な人生は、リーマン・ショックによって一夜にして暗転してしまう。会社側の突然のリストラ通知に為す術もないボビー。しかも解雇手当はたったの12週間分。それでも最初はすぐに再就職できると高を括っていたものの、不採用の連続に自信もプライドも打ち砕かれていく。そんな厳しい現実に負けそうになる彼を、マギーは献身的に支える。やがてボビーは、工務店を営む義兄ジャックに頭を下げ、かつては見下していた肉体労働に汗を流すのだった。一方その頃、GTX社ではさらなるリストラによって2人の重役ジーンとフィルにも非情な解雇が告げられ、それぞれ苦境に立たされることとなるが…。(allcinemaより)


リーマン・ショック後、苦境に立たされた大企業、下から順にリストラされていく。
何不自由無い暮らしが一生続くものだと思っていた社員達は一転、再就職支援センターへ通う羽目に。その変化を乗り越える者、圧し潰される者。かつての部下の窮状を知った元重役の選んだ道は?

最初にリストラされるボビーにベン・アフレック、義理の兄にケヴィン・コスナー、元上司で次にリストラされるフィルにクリス・クーパー、重役にジーンにトミー・リー・ジョーンズと役者も揃っています。監督はジョン.ウェルズ

どこの国でも失業後のシビアな状況は同じで、状況がよくわかるだけに身につまされますね。それでも家族の理解が有れば、なんとか立ち直れるんだな~と思わせてくれました。逆に理解が無いと悲しい結果も。ジーンの様に下の者のことを考えてくれる上司なら良いですが~。希望が持てるラストなので、ちょっとホッとしました。
考えさせられる良いドラマでした。






マンク~破戒僧~

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LE MOINE/THE MONK  2011年仏/西 101分

あらすじ:17世紀のスペイン、マドリッド。カプチン派の修道院。門前に捨てられていたところを僧に拾われ、この修道院で育ったアンブロシオ。やがて立派な僧に成長した彼は、誘惑に負ける弱い心を戒める力強い説教で人々の尊敬を集めていく。そんなある日、仮面をかぶったミステリアスな見習い修道士バレリオと出会う。しかしバレリオは、アンブロシオを誘惑するために正体を隠して近づいてきた女だった。(allcinemaより)


発表当初、その背徳的な内容で激しい非難を浴びる一方で多くの賛辞も寄せられたという18世紀暗黒文学の傑作の映画化。信仰に篤い清廉な修道僧が、悪魔の誘惑によって戒律を破り、欲望に抗えぬまま転落していく姿を描く。

修道院前に捨てられ、修道院で育ったアンブロシオにヴァンサン・カッセル、悪魔の使いにデボラ・フランソワ、尼僧長のジェラルディン・チャップリンの顔が恐い(;´Д`)監督はドミニク・モル

これは完璧に話を勘違いしていて、必殺仕置き人みたいな話なのかと思ってたんですよね~。まったく違いましたね~(;-_-) =3 フゥ
ゴシック・スリラーということで、ストイックで世間からの信頼も厚い修道僧が、悪魔の誘惑にコロッとハマって墜ちてしまう話で、宗教・倫理・タブーなどいろいろな内容も入っているので、原作の発売時にはセンセーショナルな内容であったというのは分かるのですが、かなり淡々としているし結末も途中で想像ついてしまいます。
原作のアンブロシオはもっと若いんじゃないかという気も。
ヴァンサン使っている割に大人しめという印象でした。