『ラスト・ナイツ』 久しぶりに忠臣蔵を見たって気に!


紀里谷和明監督のハリウッド・デビュー作『ラスト・ナイツ』を観ました!
クライヴ・オーウェンモーガン・フリーマンら豪華キャストで大丈夫なの?と心配していましたが、なかなかどうしてして、ちゃんと忠臣蔵になってました!
とんでも妖魔対戦だった『47RONIN』のようにならなくて良かった~!ε-(´∀`; )

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LAST KNIGHTS 2015年 115分

あらすじ:
とある封建的な帝国。清廉潔白で偉大な領主のバルトーク卿。ある日、欲深く狡猾な悪徳大臣モットの奸計に嵌められ、皇帝より死罪の沙汰が下る。そして、その首を落とす役目を愛弟子のライデンが命じられる。必死に抵抗するライデンだったが、バルトーク本人に諭され、泣く泣く剣を振り下ろす。一年後、すでに領地は没収され、騎士たちもバラバラに。誰もが復讐に立ち上がってくれると期待していたライデンにいたっては酒と女に溺れる始末。誰よりも復讐を恐れていたモットもその様子を知り、ようやく安堵するのだったが…。(allcinemaより)



カナダ人が脚本し、17か国から成る多国籍の俳優たちが演じる「忠臣蔵」。
構想5年、紀里谷監督自ら俳優を説得し資金を集めした甲斐がありましたね。

チェコで撮影した、雪の中でモノトーンを基調とした世界。時代物というよりはファンタジーの趣があります。陰謀によって偉大な主君を失った無念を晴らすため、“最後の騎士たち”が繰り広げる仇討ちの物語。

忠臣蔵浅野内匠頭にあたるバルトーク卿にモーガン・フリーマン大石内蔵助にあたるライデンにクライヴ・オーウェン、ライデンの副官コルテスにクリフ・カーティス、ライデンの部下でイケメン若手にマイケル・ロンバルディノア・シルバー
吉良上野介にあたるギザ・モットにアクセル・へニー、清水一学にあたるイトウに伊原剛志、皇帝役で『別離』のペイマン・モアディ、その他、アン・ソンギ、アイェレット・ゾラーショーレ・アグダシュルー、パク・シヨンなど。

日本人(もちろん私も)大好き忠臣蔵ですが、武士道も騎士道も変わりませんね、精神は万国共通なんでしょうね。
設定は多少違いますが、もう忠臣蔵ですね。刃傷沙汰からの不条理な評定、城を追われバラバラになり、相手を油断させての決行。
どのようにアレンジされているのか、オリジナルを思い出しつつ観るのも愉しい♪
敵が隠る要塞のような城の造形と攻略も面白いです。
顔のアップが多いとおっしゃる方もいらっしゃいますが、クライヴのアップなんて私的には眼福♪( ̄▽ ̄) 敵役を演じたアクセル・へニーの怪演も光り、伊原剛志もなかなかの存在感、モーガンさんもさすがの貫禄で、このキャストに決めた時点で成功していた気さえします。
ゴア描写が控えめなのも好感が持てます。
2時間に抑えたので特に後半の展開は早く感じますが、世界的に公開しても恥ずかしくない作品に仕上がってます。
ぜひ劇場で確認してみてください!