『ボビー・フィッシャーを探して』 『完全なるチェックメイト』
あらすじ:ジョシュはまだ7歳という年齢ながら、チェスに関して天才的才能を持っていた。父フレッドは息子の秀でた才能を、かつてチェスで世界に名を馳せたアメリカ人天才プレーヤー、ボビー・フィッシャーに重ね合わせ、本格的な英才教育を試みる。そして、彼は往年の名プレーヤー、ブルースに会い息子のコーチに雇う。ジョシュは特訓によって更に潜在していた能力を発揮、次々とタイトルを獲得した。だがある日、ジョシュの前に思わぬ強敵ジョナサンが現われる。 (Yahoo!映画より)
かつて全米にチェス・ブームを巻き起こし、その後忽然と姿を消した天才プレイヤー、ボビー・フィッシャー。そのフィッシャーの再来を思わせる天才少年ジョシュ・ウェイツキンの成長を、父フレッド・ウェイツキンが綴った同名ノンフィクションの映画化。
20年以上前の映画なので、キャストが若いし懐かしい。
ジョシュの両親にジョー・マンテーニャにジョーン・アレン、師匠役にベン・キングズレーとローレンス・フィッシュバーン、他デヴィッド・ペイマー、ウィリアム・H・メイシー、ローラ・リニーなど。
監督は脚本も手がけたスティーヴン・ザイリアン。
ボビー・フィッシャーの再来と思われた少年を取り巻く話。
少年のナレーションでボビー・フィッシャーの人生が間に挟まれながら進みます。
周囲の大人の勝手な期待や押し付けなどを冷静に受け止めつつ、恐怖や葛藤を感じながら成長する少年が可愛らしく爽やかな作品。
あらすじ:1972年、アイスランドのレイキャビクでチェスの世界王者決定戦が開催された。冷戦下にある米ソの直接対決となったこの一戦は、両国の威信を懸けた代理戦争として大きな注目を集めた。ソ連はこのタイトルを24年間も保持し続けていた。現チャンピオンのボリス・スパスキーも冷静沈着で完全無欠な絶対王者。対する挑戦者のアメリカ代表は、IQ187の天才にして我が道を突き進む自信家のボビー・フィッシャー。常人の理解を超えた突飛な思考で数々の奇行を繰り返し、周囲を困惑させることもしばしばだった。そんな中、世界中が注目する世紀の一戦が幕を開けるのだったが…。(allcinemaより)
そのボビー・フィッシャーの伝記的映画。
特にソ連のチャンピオン、ボリス・スパツキーとの世界王者に輝いた対局に向かうまでをメインに描かれています。
ボビー・フィッシャーにトビー・マグワイア、製作にも名前が。
ボリスにリーヴ・シュライバー、ボビーを精神的にサポートする神父にピーター・サースガード、ボビーのマネージャー的なポールにマイケル・スタールバーグなど。
監督は『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィック。
トビー・マグワイア見たさに見たのですが、4手先は300億通りの可能性というチェスの天才であることで精神が蝕まれていくボビーが痛々しいくらい。
静かな役が多いイメージのトビーにしては珍しく激しい。
平静であったのにボビーに引きずられていくボリスを演じたリーヴ・シュライバーも、ボビーに振り回されるピーター・サースガード等も好い役者を使ってます。
チェスの対戦が当時の米ソ大戦のような意味を持ち、双方の国の思惑が絡んだやり取りも興味深い映画でした。