『ザ・サークル』 繋がるって?


昨日から公開の『ザ・サークル』初日レイトで観ました。
ちょっと予想とは違う内容でしたね。

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THE CIRCLE 2017年 110分

あらすじ:
カリスマ経営者イーモン・ベイリーが作り上げた超巨大SNS企業“サークル”。全人類が隠し事をせず完全に繋がり合えば、より良い世界になるとのベイリーの信念のもと、あらゆる個人情報の共有を目指していた。そんな中、憧れのサークルに採用され意欲みなぎる24歳のメイは、大型プロジェクトのモニター社員に大抜擢される。それは超小型カメラで日常生活を全て記録し、リアルタイムで全世界に配信する新サービスの公開実験。“全人類を透明化する”というベイリーの理念を素直に全肯定し、自らのプライバシーをとことん公開していくメイ。フォロワーはたちまち一千万人を超え、一躍アイドル的存在となっていくのだったが…。(allcinemaより)



デイヴ・エガーズの同名小説の映画化。エガーズは脚本にも参加。
題名の”ザ・サークル”は巨大SNS企業の社名。
Microsoftappleはこんな感じなのでしょうか。

主人公のメイは友人アニーの推薦でサークルへ入社。福利厚生も行き届き充実した日々を送っていたが、ある事件をきっかけに、自分の生活を24時間ライブで配信する生活を始める。人気者になった彼女は、社内でのポジションも上がっていくが・・・。

メイにエマ・ワトソン、サークルのCEOにトム・ハンクスパットン・オズワルド、アニーに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のネビュラ役のカレン・ギレン、タイにジョン・ボイエガ、マーサーに『6才のボクが大人になるまで』のエラー・コルトレーン
メイの両親役のビル・パクストングレン・ヘドリーは、残念なことに今作がこの二人の遺作となりました。
監督は『人生はローリングストーン』のジェームズ・ポンソルト

トム・ハンクスというビッグネームが出演のため、地方でも公開されたと思う本作。
メイは非正規雇用のためお金がなく、父親は難病という出だしからテンションは下がり気味。
そんな彼女が、超巨大企業に就職が決まり、舞い上がる気持ちは想像できます。
見るもの全て新鮮で刺激的で福利厚生も充実、凄いと思ったのも束の間、
CEOのプレゼンで、新しく開発したシステムが、誰にも設置を気付かれず無線で映像を送ることができる小型カメラというのを見た時点ですでに嫌な予感。
自分の生活をライブ公開なんてヒイィィ!!(゜ロ゜ノ)ノ) !
”秘密は嘘”とか”全てをオープンにすれば平和な社会になる”などの理念が苦痛に感じる自分にはそら恐ろしい映画でした。
メイが会社理念に本気で賛同しているのか、社内の立場上賛同したように見せているのか(両親の医療保険を守るため)がよくわからないため、結末のカタルシスも薄い。
今の社会風潮に対する警笛という点でも弱い。
スリラーとしても社会派ドラマとしても薄味でした。