果たして3作目は・・・ 『ミスト』

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原作スティーヴン・キングと監督フランク・ダラボンがタッグを組んだ3作目。

  ミスト   THE MIST  2007年

あらすじ: ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド(トーマス・ジェーン)。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。設備点検のために外に出た店員のジム(ウィリアム・サドラー)が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめ……。(シネマトゥデイ

詳細はこちらから http://www.mistmovie.jp/


スティーブン・キングの短編の映画化。

原作は読んだかもしれないけれど、長編好きの自分の記憶には残っていません。

以前も書いたように思いますが、キング作品映画化は長編よりも短編の方が巧くいくようです。

長編だと2時間の尺では収まらないし、

その点短編はいろいろストーリーを膨らませる事が出来ますし、

実際本作でもラストはオリジナルのようです。


スタンド・バイ・ミー』、『ショーシャンクの空に』など、例外もありますが、

キングなので、やはりホラーです。

そして、霧よりも、霧の中から現れる何かよりも、

恐ろしいのは、人間の弱い心でした。




普段は疎まれるちょっと変わった人から、教祖に変化していきます。

今回は懐疑的な弁護士役のアンドレ・ブラウアーは、

シティ・オブ・エンジェル』では天使のひとりでした。

その他も個性的なキャラクターが揃っています。


ネタバレになるので詳しくは書きませんが、

恐怖によるパニックに陥った時の、人間の感情・行動がメインとなっています。

そのかわり、愛情描写が少なかった気がします。

息子への愛情、妻への愛情、恋人同士の愛情。

愛情が深ければ深いほど、恐怖も増してくると思いますが、

そおいう演出は古いのかな?

個人的感傷ですが、

キングの長編を巧く映画化した古い作品『ペットセメタリー』のような、

切なさや悲しさは感じませんでした。


余談ですが、

冒頭、主人公が描いている絵が、

キングの「暗黒の塔」のガンスリンガーの絵だったのにv( ̄∇ ̄)ニヤッ