祖国か死か! 『チェ 28歳の革命』

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 チェ 28歳の革命 CHE: PART ONE/THE ARGENTINE  2008年 米/仏/西制作 132分

あらすじ: 1955年、貧しい人々を助けようと志す若き医師のチェ・ゲバラベニチオ・デル・トロ)は、放浪中のメキシコでフィデル・カストロデミアン・ビチル)と運命的な出会いを果たす。キューバの革命を画策するカストロに共感したチェ・ゲバラは、すぐにゲリラ戦の指揮を執るようになる。(シネマトゥデイ

エルネスト・チェ・ゲバラについては、『モーターサイクル・ダイヤリーズ』を見たものの、

まだよくわかっていませんでした。

フィデロ・カストロのことでさえ、キューバ革命の人くらいで、その革命についてもわかっていませんでした。

本作は、その革命が描かれています。

映画は、有名な(と言っても知りませんでしたが)国連でのチェ・ゲバラの演説と、

インタヴュアーの質問にチェが答えるシーンと、

実際の革命シーンとが絡みながら進行します。

革命のシーンは淡々としています。

少人数で地道にコツコツと人を集め、育て、訓練しながらの実戦です。

その中でチェの人柄が描かれ、持病の喘息に悩まされながらも常に前線で戦い、

教育に力を入れ、正義を信じ、人々に愛された彼。

革命軍を前にして、自分は農民と農業を尊敬している。彼らを敬うように言うチェ。

インタヴュアーに革命とは?と訊かれ、愛だと答えるところからも、チェが人々に愛された理由が伺えます。

この映画だけで、キューバ革命がわかるわけでも、チェがわかるわけでもないと思います。

チェを演じたベネチオ・デルトロが来日インタヴューで、

この映画を見て、チェ・ゲバラについてもっと知りたいと思ってくれれば成功と言っていましたが、

彼について、歴史について、もっと知らなければ!

と思わせる映画でした。


映画を見る前に予習をするとより分かりやすいと思います。

Cartoucheさんの記事 も参考にさせていただきました。