日本人としてのDNAを確認 『おくりびと』

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第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。

世間で絶賛されていると、本当にそれ程だろうか?と疑うへそ曲がりな自分だったりするのですが、

文句なく美しい映画だと思います。

              おくりびと  2008年 130分

あらすじ: 楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。(シネマトゥデイ

結局映画館へ行きそびれ、DVDリリースの日を迎えてしまいました。

脚本、演出、役者が三位一体となって、素晴らしいメロディを奏でてましたね。

ところどころ展開が読めたりもしましたがあざとくなく、素直に涙が出てきました。

メッセージがわかりやすかったのも、世界で認められた要因でしょうね。


自分も20年ほど前に祖父を送っていますが、残念ながら納棺師の方の記憶はありません。

本木雅弘が演じる、まるでお茶のお手前のように滑らかな納棺の儀式を見たら、

その美しさに魅せられたと思います。

納棺師という仕事に対する気持ちをうまく妻に伝えられない感じもよく伝わってきました。

ちょっとしたシーンでの山崎努のさりげなさがとても良いし、

笹野高史の「焼くのは得意ですけ~」というセリフに不覚にも吹き出してしまいましたが、

その後の苦渋の表情にやはり泣かされました。

と、このレヴュー書きながらも思いだして"(ノ_・、)"ウルウルきてます。


最初に棺桶の値段を聞いた時、

すぐ燃やすのに~と思いましたが、

遺体がぞんざいに棺桶に入れられようとした時、それは酷いと思った自分は、

単純ですがやはり日本人なのかな~と思いました。

号泣ではありませんが、何度も泣かされました。