コーエン流ウエスタン 『トゥルー・グリット』
「天罰は必ず下される」
のキャッチコピーのほうが良かったような~(^_^;)
TRUE GRIT 2010年 110分
あらすじ: 父親を殺された14歳の少女マティ(ヘイリー・スタインフェルド)は、真の勇気を持つといわれる保安官のコグバーン(ジェフ・ブリッジス)に犯人の追跡を依頼。テキサス・レンジャーのラビーフ(マット・デイモン)も加わり、かたきのチェイニー(ジョシュ・ブローリン)を追うこととなる。
ようやくの公開に勇んで行ってきましたが、
純粋にこの映画を楽しむためには、『勇気ある追跡』を見直さない方が良かったですね~(-_-;)
どおしても比べてしまって~( ̄-  ̄ ) うーん
こちらの方が原作には近いようですね。
最初女性の語りで始まるのが(?_?)でしたが、語り手は25年後のマティでした。
ストーリーはほぼ同じなのに、『勇気ある追跡』はエンタメ性の強い西部劇に仕上がってるのに比べ、
こちらはよりシビアでリアル!
いろいろ考えさせられるのが、コーエン兄弟ならではですね。
タフでやり手だけど、粗野で大酒飲みのルースター・コグバーン
うぬぼれやのテキサス・レンジャー、どんな状況でもよく喋るラビーフ
弱冠14歳ながら大胆不敵、父親の敵をとることに執念を燃やすマティ
すったもんだの後、3人での旅が始まりますが、
この3人、タイプは違っても一匹狼なところは共通で、
お互いを認めつつも何かにつけ衝突。
もう堂々の貫禄ですね。
マティ役ヘイリー・スタインフェルドは、名優たちと並んでまったく引けを取らず!
敵役チェイニーにジョッシュ・ブローリン、この人もエリートからチンピラまで幅広くこなしますね。
ラッキー・ネッド・ペッパー役のバリー・ペッパーも良い味出してました。
荒野を馬を疾走させるシーンがとても美しく、印象的です。
この旅がマティにとってどんな意味を持っていたかが最後のシーンに委ねられ、
深い余韻を残します。