引き裂かれた精神 『ブラック・スワン』
「純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる・・・」
ああ、怖かったですね~!
心理スリラーですけど、ゴシックホラーのような雰囲気も!
BLACK SWAN 2010年 108分
あらすじ: ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないものの、狡猾(こうかつ)で官能的な黒鳥を演じることに不安があり……。
始まってすぐ、ニナが劇場へ歩いている後姿を追いかける映像がハンディカメラのような手ぶれで、
それだけで彼女の心中が穏やかでないことがわかるんですね。
胸のざわつき(手ぶれ映像苦手^_^;)と、全編通して彼女の不安が伝染したように落ち着かない気分でした!
清純で臆病でおとなしいニナ
「白鳥の湖」のプリマ役を掴んだものの、彼女と全く逆の奔放で妖艶な黒鳥を演じられなければらない。
元プリマや他のバレリーナからの嫉妬
黒鳥役にピッタリな性格のリリーに対する羨望
彼女の成長を恐れる過干渉な母親
そんな中、彼女のプレッシャーはピークに達し、精神が崩れていく。
ナタリー・ポートマンは、完璧主義なだけに脆いニナを熱演!その演技はさすが主演賞受賞
4歳からダンスのレッスンをしていたとはいえ、撮影前10か月のトレーニングでここまで踊れるとは!
ライバルのリリーにミラ・クニス
引退に追いやられるプリマ、べス役はエンドクレジットを見るまでウィノナ・ライダーと気付かず(>_<)
ヴァンサン・カッセルも年取っちゃったな~(・_・;) いかにもな感じで良かったですが(^_^;)
母親役のバーバラ・ハーシーに至っては言わずもがな(-_-;)
監督は『レスラー』のダーレン・アロノフスキー
もっと華やかなイメージだったのですが、意外に地味な映像でした。
乾いた映像ですが、途中目を背けるシーンもいきなりあって!(゜ロ゜ノ)ノヒイィィ!
観てて気分がずっとザワザワっとしてました!(・_・;)
クライマックスのダンスシーンは圧巻、映画ならではの演出でしたね。