戦争の空しさ 『ボーフォート -レバノンからの撤退-』

 
第57回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞作、第80回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
 
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                               BEAUFORT      2007年イスラエル 127分
 
あらすじ: レバノンでのイスラエル支配の象徴ともいうべき基地ボーフォートに、22歳の若き指揮官リラズ(オシュリ・コーエン)が派遣される。爆弾除去の失敗や容赦ない敵の攻撃により次々に仲間を失うが、撤退が決定しているため反撃もできない。基地全体が重苦しい空気に包まれる中、撤退命令を待つ彼らに最後の任務が下される。                                                  (シネマ・トゥデイより)
 
 
ニューヨーク生まれのヨセフ・シダー、3本目の監督作
 
監督自身が占領下のレバノンイスラエル軍人として暮らした実体験を盛り込んだという戦争ドラマ
 
1982年にイスラエルレバノンに侵攻、「ガリラヤ平和作戦」としてパレスチナ人のテロを鎮圧
 
その後湾岸戦争などを経ても、レバノン占領を続けていたが、
 
長年にわたりイスラエルレバノン占領の象徴であった基地ボーフォートから、ついに2000年撤退
 
 
敵の攻撃に耐えながら撤退のときを待つ兵士たちの苦悩や、
 
仲間が死んでいく恐怖、残されたものの罪悪感、国や軍に対する義務感など、
 
ウエットになりすぎず、あまり残酷なシーンも入れずに描いてます。
 
 
中東情勢にも疎い自分(>_<) バックグラウンドは分かっていないもの、
 
いつの戦争も犠牲になるのは末端の兵士、その家族
 
十字軍のころからあったという砦に、
 
毎日兵士が大量の資材を運び要塞とし、
 
それをまた壊して去る
 
そこには何も残らない、空しさ以外は
 
 
 
 
まあなんとかこれで、80回は塗りつぶし終了です!( v ̄▽ ̄)