心の 『扉をたたく人』

 
塗りつぶしで内容もよく知らずに見たんですけど、これも良かったですね~!
 
名バイプレーヤーのリチャード・ジェンキンス初主演、アカデミー賞の主演男優賞にノミネート
 
 
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                              THE VISITOR         2007年 104分
 
あらすじ:コネティカット州の大学で教鞭を執る62歳の経済学教授ウォルター。愛する妻がこの世を去ってから心を閉ざしたまま孤独に生きてきた彼はある日、学会出席のためニューヨークへ赴く。そして別宅のアパートを訪れると、そこには見ず知らずの若いカップル、シリア出身の移民青年タレクとセネガル出身の恋人ゼイナブが滞在していた。しかし、彼らはこの時はじめて詐欺に遭っていたと知り、グリーンカード(永住許可証)を持たないために警察沙汰などで国外追放になるのを恐れ、素直に去っていく。だが、あてのない2人を見過ごせなかったウォルターは、しばらくの間この部屋に泊めることに。そのやさしさに感激したジャンベ奏者のタレクからジャンベを教えられ、友情を育んでいくウォルター。ジャンベをたたく楽しさを知った彼は再び生きる喜びを見出し、閉じていた心の扉を開いていくのだが…。                                       (allcinemaより)
 
 
大学教授のウォルターは妻に先立たれ、2人の息子も独立し一人暮らし
 
たった1コマの授業もおざなりで、日々惰性で生きている彼に、ニューヨークで行われる学会への出席命令
 
嫌々ながらも出席するために、マンハッタンに所有している自分のアパートを久しぶりに訪れると
 
そこには見知らぬカップルが住んでいた!
 
空き部屋と騙されていたそのカップルと、成り行きで共同生活を始める羽目に。
 
青年の叩くジャンベ(アフリカン・ドラム)のリズムに魅せられ、
 
次第に交流が深まっていく。
 
そんなある日、青年が誤解から逮捕され、不法滞在であることがわかる。
 
 
9.11以降、移民に厳しくなったアメリカを描いています。
 
監督は俳優でもあるトーマス・マッカーシー
 
説明はほとんどなく、セリフも少ない中、俳優の演技とジャンベのリズムで話が進んでいきます。
 
主演男優賞ノミネートのリチャード・ジェンキンスは、無表情の序盤から
 
だんだん心を開いていくウォルターを静かに熱演
 
心配して訪ねてきた青年の母親をヒアム・アッバス芯が強そうで綺麗な女性ですね。
 
次第に惹かれあう2人ですが・・・・・
 
 
余韻の残るラスト
 
社会問題という側面よりも、一人の男の感情の再生の物語でした。