伝説のインタヴュー 『フロスト×ニクソン』

 
歴代の政治家特集ではないですが(^_^;)
 
第81回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、編集賞の5部門ノミネート
 
 
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                      FROST/NIXON        2008年 122分
 
 
あらすじ:1974年。アメリカの歴史上、初めて任期途中で自ら職を辞した大統領という不名誉な称号を背負うことになったリチャード・ニクソン。その後は沈黙を守り、国民は彼の口から謝罪の言葉を聞けずにいた。その頃、英国の人気テレビ司会者デビッド・フロストは、より高いステータスを手に入れるべく全米進出の野望を抱いていた。そこで目を付けたのがニクソンの単独インタビュー番組というものだった。さっそく出演交渉を開始するフロストだったが、海千山千のニクソンは法外なギャラを要求しつつ交渉を有利に進めていく。さらに、3大ネットワークへの売り込みも、コメディアン上がりのフロストなんかに大物政治家の相手が務まるわけがないとの理由で不調に終わる。フロストはやむを得ず、番組を自主製作することを決意、そのために莫大な借金を抱え込むことに。こうしてようやくニクソンの単独インタビューには漕ぎ着けたものの、番組が放送局に売れるかどうかは、ニクソンから謝罪の言葉を引き出せるかどうか、その1点にかかっていたのだが…。              (allcinemaより)
 
 
この映画は元々、この脚本も務めているピーター・モーガンの舞台劇で、
 
フランク・ランジェラマーティン・シーンは舞台の方でも同じ役を演じています。
 
実際にあったインタヴューの舞台裏を描いています。
 
 
ニクソン辞任のTV放送を見た、イギリスの人気司会者デヴィット・フロストは、
 
ニクソンのインタヴューが取れればアメリカ進出への足がかりになると閃きます。
 
辞任してから3年近く経っているのに、政界復帰の夢を捨て切れないニクソンは、
 
資金作りとイメージアップのため、フロストの申し出を受け入れる。
 
両者の思惑が一致し、いざインタヴューが始まるが、
 
バラエティ番組の司会者だったフロストは、海千山千のニクソンに上手いようにあしらわれ、
 
財政面でも企画面でもピンチに立たされる。
 
 
デヴィット・フロスト役のマーティン・シーンは、
 
いつも作り笑顔で本心がどこにあるのか読み取りにくい役を上手く演じてます。
 
この人の役選びは面白いですよね~。
 
イカンからブレア首相まで、ですからね~(・。・;
 
ハンサムなのか、ファニーフェイスなのかもよくわからない(^_^;)
 
フランク・ランジェラは流石の貫録で、
 
決してニクソンに似ているとは思えませんが、雰囲気は十分。
 
悪人としてではなく人間らしい、ある意味魅力的にも演じてます。
 
メインの2人と共に、脇も良くて、
 
ニクソンの側近のケビン・ベーコン、この人最近ますます磨きかかってますよね!
 
フロストの友人でもあるプロデューサーに、マシュー・マクファディン
 
なんだか若い頃のアラン・リックマン?って思っちゃった(^^ゞ
 
フロストのチームにオリバー・プラットサム・ロックウェル
 
 
インタヴュー中の2人の掛け合いにハラハラします!
 
なかなか番組の買い手が見つからず焦るフロスト
 
優位に立っているのに不安を隠せないニクソン
 
2人の騙しあいの心理戦、見ごたえがありました!