猫を抱いて象と泳ぐ by 小川洋子

 
この本は友人に借りてから、もう数年積み本になっていて(-_-;)
 
その間に文庫にもなってしまった(>_<)
 
読み始めると優しい読みやすい文章で、するする~っと一気に読めてしまいました!(^_^;)
 
長いことゴメンよ~!keroちゃん!(ー_ーゞ イヤァ・・・面目ない!
 
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                             猫を抱いて象と泳ぐ      小川洋子
 
天才チェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの密やかな奇跡の物語。廃バスに住む巨漢のマスターに手ほどきを受け、マスターの愛猫ポーンを掻き抱き、デパートの屋上に閉じ込められた象インディラを心の友に、チェスの大海原に乗り出した孤独な少年。彼の棋譜は詩のように美しいが、その姿を見た者はいない。なぜなら……。海底チェス倶楽部、からくり人形、人間チェス、白い鳩を肩にとまらせた美少女、老婆令嬢……やがて最も切なく愛おしいラストへ。                   (文芸春秋HPより)
 
 
小川さんの本は、
 
フランスで映画化された『薬指の標本』と、『博士の愛した数式』しか読んでなくて、
 
この本が3冊目!
 
リアルさとファンタジーが混じったような内容が、
 
好きな村上春樹に通じるところがあるような気がして、好みです。
 
(といいつつ、3冊しか読んでないし、すべて友人から借りてるけど^^;)
 
この3冊を呼んでの共通点は、登場人物にはなにかした身体的な欠陥みたいなものがあること。
 
薬指の標本」の少女は薬指が欠けてしまうし、
 
博士の愛した数式」の博士は記憶が80分しか持たない。
 
この小説の少年は唇が上下ひっついたまま生まれ、
 
手術で切り離したものの、とても無口で孤独だった。
 
その彼がひょんなことからチェスを学ぶようになり、
 
チェスの手を考えるときにチェステーブルの下に潜って考えるようになり、
 
やがて、いつもチェステーブルの下に隠れていられるように身体の成長を11歳で止めてしまう。
 
そんな少年の生涯の物語
 
 
もう最近、家族ネタに弱いので、
 
お祖母ちゃんが亡くなるところでボロボロ(T∇T)
 
読み終わった後は、不思議な静けさに包まれます!
 
穏やかな気持ちになれる作品です!