ロマンティックに悲劇へと疾走する 『ドライブ』
いや~、浸りましたね~!
帰りの車のラジオを消すくらいは浸ってましたね~!
頭の中を”Oh My Love~♪"がグルグルしてます(@´ε`@)
DRIVE 2011年 100分
あらすじ:自動車修理工場で働く孤独で寡黙なその男は、卓越したドライビング・テクニックを買われ、映画のカースタントマンとして活躍する一方、夜には強盗の逃走を手助けする闇の仕事も請け負っていた。そんなある日、同じアパートに暮らす人妻アイリーンとエレベーターで遭遇し、一目で恋に落ちる。次第に距離を縮めていく2人。彼女の夫スタンダードは服役中で、今は幼い息子との2人暮らし。ほどなくスタンダードが出所してくるが、彼は服役中に多額の借金を背負ってしまい、強盗を強要されていた。男は妻子のためにスタンダードの強盗計画のアシストを引き受けることにするのだが…。 (allcinemaより)
今週公開映画の中で、一番観たかったんですよ!
予告と皆さんのレヴューを見て、期待度が上がり過ぎていたので、
ヤバイかな~とドキドキしながら観ましたが、
予想通り、この映画好きでした~♪
雰囲気はまったく違うけど、『レオン』が好きな人は好きだと思う。
自分は主観しか語れないので、
映画についてはmiskatonicさんのレヴューが詳しいので、ぜひこちらを!
珍しくパンフレットも買いましたよ!
で、パンフからの受け売りですが、
LAの夜景をバックにネオン・ピンクの筆記体のロゴで始まるこの映画は、
「ネオン・ノワール」っていう80年代の犯罪映画のスタイルらしいです。
難しい映画ではないですが、パンフを読むといろいろわかって勉強になりますね。
セリフがかなり少ないので、要所々で、出演者の気持ちを表すかのような歌が流れます。
歌の字幕は欲しかったですね~!
いろいろ確認しながら再見したくなりましたね。
映画の中で、マフィアのバーニーが「あいつは運が悪い(ない?)男なんだよ!」というシーンがあるんですが、
運が悪い登場人物ばかりでしたね。
ドライバーもドライバーのマネージャー的なシャノンもバーニーもスタンダードも運が無かった!
シャノンは修理工場を止めてレースで稼ごうと盛り上がってるところだったし、
昔は映画のプロデューサーだったというバーニーも、レースに出資することで昔の夢をもう一度と思ってる。
出所したスタンダードは今度こそ堅気で妻と子供を大事にしようと決心したところだったのに、
悪いタイミング、悪いめぐりあわせで悲劇が起こり、その悲劇が連鎖していく。
アイリーンとベネチオの為に巻き込まれていくドライバー。
主役の名前のないドライバーのライアン・ゴズリングはカッコ良かったですね~!
今まで何作か見たときは、全然タイプじゃなかったんですけどね~(^^ゞ
子供を抱いてる背中がカッコ良かった♪かなりなで肩だけど(^_^;)
サイコとは違う狂気を秘めた静けさ、上手いですよね。
キャストはみんな良かったですね。セリフが少ないのをちゃんとカバーしてます。
シャノン役のブライアン・クランストンも、今回初の悪役というアルバート・ブルックスも、
ロン・パールマンも抑えめな自然な演技で良かったです。
スタンダード役オスカー・アイザックも、クリスティナ・ヘンドリックスも出番は少ないながら印象的。
最初はラテン系を予定していたというアイリーン役のキャリー・マリガンはピッタリでしたね。
監督はニコラス・ウィンディング・レフン、この映画で第64回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。
予告を見た時は、とっても切ない映画だろうと予想してました。泣いちゃうかな~と。
泣きはしなかったですね、それほど切なくはなかった。
だって、ハッピーエンドだもん!
彼はリアル・ヒーローになったんだから。