『プリースト』 いろいろ惜しい感じだけど、一番惜しいのはアクションか
個人的に萌えどころが楽しかった『レギオン』のスコット・スチュワート監督と、
主演のポール・ベタニーが再タッグを果たしたヴァンパイア・アクション。
製作にサム・ライミの名前も。
PRIEST 2011年 87分
あらすじ:はるか未来の地球。ヴァンパイアとの長年にわたる戦いの果てに、人類は高い壁で囲われた要塞都市を各地に築き、その中に籠って暮らしていた。都市は修道会に支配され、ヴァンパイア征伐の功労者である伝説の戦士“プリースト”たちは報われぬ日々を送っていた。ある日、一人のプリーストのもとに、兄家族がヴァンパイアに襲われ、姪のルーシーがさらわれたとの知らせが届く。ヴァンパイアの新たな脅威を修道会に訴えるも彼らは聞く耳を持たず、都市の外に出ることも禁じられてしまう。しかしプリーストの決意は固く、ルーシーを救出すべく、修道会の命令を無視して荒野が広がる外の世界へと旅立つのだが…。 (allcinemaより)
映画でもTVでも最近溢れてるヴァンパイアものですが、
この映画の元は韓国の漫画みたいですね。
ヴァンパイアも人型ではなく、目が無くて昆虫と怪物の中間のような存在。
血を吸うより鋭い牙と爪で八つ裂きにします(食料としてなのか、単に残虐なのかがよくわからない)
人間の血を吸って生かしておいて奴隷のように使う場合もあり、感染者と呼ばれている。
ヴァンパイアと戦うために「プリースト」と呼ばれるスーパーソルジャー部隊を作った修道会、
「プリースト」の活躍でヴァンパイアを居留区に封じ込めることに成功。
平和が戻った途端「プリースト」は用無しに、シティでひっそりと暮らしていた。
一人のプリーストに兄夫婦がヴァンパイアに襲われ、姪がさらわれたという知らせが入る。
修道会に討伐を願い出るも却下されたプリーストは破門を覚悟で救出に向かう。
と、ストーリーはよくあるパターン。
後は世界観とかキャラクターとかで勝負ってことで、スタイリッシュなプリーストにワイヤーアクション、
プリーストのバイクや装備にこだわりが見えます。
プリーストにポール・ベタニー、そろそろ髪を伸ばしたところが見たくなってきた(^^ゞ
さらわれた姪ルーシーにリリー・コリンズ、茶髪なのでそれほど眉も目立たず。
『トワイライト 初恋』で吸血鬼だったカム・ジガンデイは、今回はルーシーの恋人で保安官のヒックス
兄嫁は誰かと思えば『ツイン・ピークス』のメッチェン・エイミック、懐かし~!
枢機卿にクリストファー・プラマーとアラン・デイル、他にブラッド・トゥーリフなど
ん~、こういう系はアクション大作にするか、カルト的な人気を狙うかってところな気がするけど、
どちらにも中途半端な感じかな(^_^;)
ヴァンパイア・アクションというと、やはり『アンダーワールド』シリーズを思い出しちゃいますが、
あちらの方がよりカルトっぽいし、セリーンに感情移入しやすいんだけど、
プリーストの犠牲とか、精神面の苦悩とか、家族への想いとか、プリーステスの恋心とか、
どれもさら~っと流れていっちゃう。
プリーステスとのシーンとか上手くいけば萌えどころになったと思うのにね~(-_-;)
肝心のアクションも良いところもあるのに、全体として地味な印象。
演出と見せ方の問題か。
劇場では3Dだったみたいだから、3Dだと印象違うのかも(^_^;)
キャストも揃っているし、こだわりはあるのに、いろいろ勿体無い感じでした(-_-;)