『わらの犬』(2011) 悪くないと思うけど、なぜか未公開


話を聞かないな~と思っていたら、未公開DVDスルーになってました!

サム・ペキンパー監督作、ダスティン・ホフマン主演の1971年『わらの犬』のリメイクです!

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                  STRAW DOGS       2011年 110分

あらすじ:ロサンゼルスに住む脚本家デヴィッドは妻エイミーと共に、静かな環境を求めて彼女の故郷ミシシッピー州の田舎へと引っ越す。だが、エイミーのかつての恋人チャーリーと再会した日から不穏な空気に支配され、やがて、都会者を嫌う地元の荒くれ男たちを敵に回したデヴィッドとエイミーは、想像を絶す暴力の世界へと引きずり込まれていく・・・。                                             (amazonより)


オリジナルは多分未見だと思いますが、有名な作品なので大体のストーリーは記憶にありました。

弱冠設定は変えてあるようで、デヴィッドは数学者から脚本化に、

舞台はイギリスからアメリカ南部のミシシッピーになってます。

脚本家のデヴィッドと女優のエイミーはまだ新婚。

静かなところで執筆したいとLAからエイミーの実家があるミシシッピーへ移ってきた。

地元のバーでエイミーの元恋人チャーリーに会い、納屋の修理を頼むことに。

勝手が違う南部の田舎町に馴染もうとするデヴィッドだったが、

チャーリーはエイミーにまだ未練があり・・・・・。


タイトルの「わらの犬」は老子の「語録」から引用したもので、

「天と地は無常であり、無数の生き物をわらの犬として扱う。賢人は無情であり、人間たちをわらの犬として扱う」

から来ていて、「わらの犬」は、“護身のために焼く、取るに足らない物”という意味だそうです。

この映画の中で「わらの犬」は、チャーリー達のことを指しています。

田舎町のヒーローはアメフトの選手のみで、学生時代は選手として持ち上げられていても、

卒業後プロになれなければ田舎ではろくな仕事もなく、過去の栄光を忘れられず悶々としている連中。

ちょっとしたことで火が付きやすく、燃え始めると簡単には消せない。


デヴィッドに『運命のボタン』のジェームズ・マースデン、『X-メン』のサイクロップスですね。

エイミーにケイト・ボスワースキーラ・ナイトレイにちょっと似てますよね(^_^;)

チャーリーにアレキサンダー・スカルスガルド、アメコミやれるくらいはマッチョで背が高い!

アメフト元コーチにジェームズ・ウッズ、昔だったらチャーリーの役とか似合いそう(^_^;)

監督は『ザ・コンテンダー』のロッド・ルーリー


現代の南部の田舎町がこんなに恐ろしいと思いませんでした(^_^;)

PCや携帯が出てこなかったら、オリジナルと同じ70年代かと思うくらい変化がない田舎町

悪意や嫉妬や欲望からの、怒涛のバイオレンスクライマックスシーン。

オリジナルは、気の弱い男がキレていきなり豹変するというイメージでしたが、

こちらはキレてるというより、生き残るために必死という感じでしたね。

ジェームズ・マースデンは良い演技だと思うんですけど、

悪の経典』の宣伝で最近よく見かける伊藤英明に見えて仕方なかった!(ー_ーゞ イヤァ・・・面目ない!

ルックスがアレキサンダー・スカルスガルドの方が好みっていうのもあったかな( ̄∀ ̄*)イヒッ

ケイト・ボスワースも良かったですね。

アレキサンダー・スカルスガルドのいつも瞳孔開いているような眼はちょっと気になったけど(^_^;)

ジェームズ・ウッズはちょっと控えめでした。

そんなに悪くない作品だと思いますけどね~。

それなりに暴力シーンはありますが、もっと酷い映画も一杯あるし。

ただレイティングは確実に付いたでしょうね(^_^;)

オリジナルを見てる人は、いろいろ思うのかも(^_^;)