『ラブリーボーン』 ピーター・ジャクソン監督の映像美で語られる恐ろしい事件


スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮、ピーター・ジャクソンが監督の異色ダークファンタジー

乙女の祈り』をちょっと思い出しますね。

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   THE LOVELY BONES  
2009年米/英/ニュージーランド 135分

あらすじ:優しい両親とかわいい妹弟に囲まれ、楽しく幸せな毎日を送っていた14歳の少女、スージー・サーモン。初恋の予感に胸をときめかせていたある冬の日、彼女は近所の男に無慈悲に殺されてしまう。最初は自分が死んだことにも気づかなかったスージーだが、やがて天国の入り口に辿り着く。そんな中、犯人は警察の捜査を切り抜け、平然と日常生活を送っている。一方、愛する娘を失った家族は深い悲しみに暮れていた。やがて、父親は残された家族を顧みず犯人探しに妄執し、自責の念に苛まれていた母親はそんな夫に耐えられずに、ついに家を出てしまう。バラバラになっていく家族を、ただ見守ることしかできないスージーだったが…。
(allcinemaより)


アリス・シーボルドの同名ベストセラー小説の映画化

冒頭から、スージー・サーモンの14歳で殺されたという自己紹介から始まります。

彼女がどんな家庭に育ち、どんな学校生活を送り、どんな男の子に恋をしたか、

そして、誰にどのように殺されたのかを、現世と天国の中間地点に留まっているスージーが語ります。

スージーは天国に旅立てません。

犯人は捕まらないし、家庭は崩壊していくし、初恋の相手とはキスもまだでした。

彼女の存在を感じた父親は犯人探しに必死になり、母親は自分を責め続け、

犯人に感づいた妹が今度は狙われます。


スージーが亡くなった後の家族がどうなるのか、犯人はどうなるのかというサスペンスが、

不思議な感覚の映像の中で展開していきます。

スージーがとどまる中間地点が、『サイレント・ヒル』のようなパラレルワールドだったり、

天国へ近づいていくと壮大な美しい風景だったりと様変わり。

生々しい現実を美しい映像で語ることで、悲惨さが緩和されています。


スージー・サーモンにシアーシャ・ローナン、見おぼえがあると思ったら『つぐない』の彼女でしたね。


スージーの初恋の相手レイにリース・リッチーハル・ベリーにそっくりで、息子かと思った!

犯人にスタンリー・トゥッチ、この役でアカデミー助演男優賞ノミネート


話の展開が緩やかで、時間の経過の中での家族や犯人を描いているので、

中盤はちょっとまどろっこしい気もします(^_^;)

妹が狙われ始めてからはもうドキドキで、話も急展開

レイとのキスのシーンに(T∇T) ウルルル~でした。

最後は予想外な形での決着がつきました!






これで第82回アカデミー賞の塗りつぶしも、ソフト化されていないものを除いては終わりました。

そろそろHDの整理をしていかないとかなりヤバイ状態(^_^;)

ダニエル・ボンドのおさらいや『LOTR』のおさらいもしたいし、塗りつぶしはまたボチボチやります(^^ゞ

今夜は先週届いてる『裏切りのサーカス』再見かな~( v ̄▽ ̄)