『御法度』 大島渚監督のご冥福をお祈りいたします!(-人-)


1月15日に肺炎のため80歳で亡くなられた大島渚監督の追悼として鑑賞

世界的にも有名な監督でしたが、この映画の撮影前に脳出血で倒れられ、

リハビリに励まれていたと聞いていますが、これ以降に映画を撮ることはできませんでした。

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                    御法度         1999年 100分

あらすじ:1865年京都。新選組は新たに隊士を募集した。多くの志願者が集まる中、一際異彩を放つ美少年がいた。加納惣三郎と名乗るその青年は、新選組きっての剣豪・沖田総司をも手こずらせる程の剣の腕の持ち主だった。そして、もう一人、加納と双璧をなす程の剣の腕の持ち主・田代彪蔵の二人が、その剣の腕を認められ、入隊を許可された。しかし、この二人の入隊によって新選組内部の空気は少しずつ変わっていくことになる。田代は衆道(男色)の気を持つ男であり、惣三郎を衆道に引きずり込もうとしていた。隊士の中にも、美男である惣三郎に言い寄る者が現れるなど、隊内の秩序を重んじる土方を悩ませる噂が流れた。そんな中、惣三郎に密かに想いを寄せていた隊士・湯沢藤次郎が何者かによって惨殺される。土方は湯沢の恋敵であった人間が斬ったのではないかと疑い始める……。                                     (Wikipediaより)


司馬遼太郎の短編小説集『新選組血風録』収録の「前髪の惣三郎」と「三条磧乱刃」が原作。

幕末の京都を舞台に、ひとりの妖艶な美少年隊士をめぐって引き起こる愛憎劇を描く。

美少年加納惣三郎に松田龍平、デヴュー作15歳です!

弟の松田翔太の方がハンサムに思いますが、この頃はぽっちゃりしてて可愛いですね。

今は父親の松田勇作に似てきましたよね。

一緒に入隊して惣三郎に言い寄る田代彪蔵に浅野忠信


冒頭のクレジットでローマ字でビートたけしって出るのがなんだか、北野武は監督の時だけなんですね(^_^;)

監督とビートたけしの両監督は撮影を手伝ったようです。


ナレーション佐藤慶


大島渚監督の作品は『愛のコリーダ』と『戦場のメリークリスマス』そしてこの3本しか見ていません。

どれもインパクトありましたね。

映画の出来がどうこうではなく、この映画は見ていて居心地が悪く感じました(・_・;)

(『愛のコリーダ』は違い意味でやっぱり居心地が悪かったんだけど^^;)

松田龍平の何を考えてるのか分からない感じと、役者がみんなあまり感情を出さない様な演技で、

坂本龍一の音楽が一層それを煽ってる感じですね。

割と普段と変わらない様な演技のビートたけしトミーズ雅のシーンになると、ちょっとホッとする(^_^;)

加納惣三郎が裕福な商家の息子であるのに新撰組に入ってきたこと、

未成年で町人であったのに入隊前に既に人斬りの経験があったこと、

将来になにも希望を持ってない様なセリフも意味新です。

男を惑わせる妖しい美少年は殺人にのみしか快楽を得られなかったのかも。

そして最愛の男性に斬られることが本望だったのか。

観客に委ねる結末でしたね。