『サンセット大通り』 往年の名作って見ておくべきですね


恥ずかしい話なんですが、この映画はず~っとミュージカルなんだと思い込んでいて(^_^;)

そうではないことを最近知り見てみたら、これは面白かったですね!

往年の名作って間違いないな~っと思いました!

ご覧になってない方はぜひ!お薦めです♪

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              SUNSET BOULEVARD/SUNSET BLVD.   1950年 110分

あらすじ:ある日、借金取りに追われていた売れない脚本家のジョーは、サンセット大通りに建つ一軒の寂れた邸宅に逃げ込む。そこは、サイレント映画時代の伝説的女優ノーマ・デズモンドの住まいだった。そして、かつての栄光を取り戻すべく銀幕への復帰を目指す彼女は、ジョーに主演作品の脚本を住み込みで執筆させることに。寝食にありつけるとあってこの依頼を引き受けたジョー。しかし、仕事はおろか私生活まで束縛され、ノーマへの不満が募っていく。やがて、ノーマが未だ復帰の機会を得られない中、同じ脚本畑のベティに癒しを求めていくジョーだったが…。                                                (allcinemaより)


ビリー・ワイルダー監督作、1950年だからモノクロです。

アカデミー賞12部門ノミネート中4部門受賞、ゴールデン・グローブ作品賞・監督賞・女優賞・音楽賞受賞

脚本家のジョーは書くものがなかなか映画会社に売れず、生活に窮していた。

借金取りに追われて廃屋だと思っていた屋敷に逃げ込むと、

そこにはサイレント時代の大女優ノーマ・デズモンドが召使のマックスと2人だけで暮らしていた。

映画界に返り咲きたいノーマは、懇意のデミル監督が彼女主演で撮るための脚本を自ら書いていた。

脚本の手直しに住み込みで雇われたジョーは、当初は渋々であったものの次第にその生活に馴染み、

ノーマが自分に恋をしていると気付いても、彼女を捨てることは出来なかった。


主演のノーマ・デズモンド役のキャスティングに苦労したみたいですね。

落ちぶれた役なのでみんなが嫌がったみたいで(^_^;)

最終的にビリー・ワイルダー監督がダメ元でグロリア・スワンソンを説得したようです。

ちょっと滑稽でもあり哀れでもあるノーマを見事に演じきってますね。

最初の候補だったグレタ・ガルボが演じると、もっとスタイリッシュで綺麗な映画になってしまった気がします。

ジョー役にウィリアム・ホールデン、ハンサムですよね。

自分の中では『タワーイング・インフェルノ』のイメージだったので(^_^;)大分違いますね(^^ゞ

ノーマの召使マックス役はエリッヒ・フォン・シュトロハイム監督、役柄そのままでビックリ。


ノーマの過去の出演作として映画の中で映るというこだわり様。

セシル・B・デミル監督やバスター・キートンなども本人役で出演しており、

リアルが加わっていることで、作品に独特の雰囲気を与えています。


サイレントが終わり忘れられるという役柄に『アーティスト』を思い出しました。

デヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』の下敷きになった作品だそうです。

そう言われると、なるほどね~。

プールに浮かぶ死体のシーンから始まるので、結末には驚かないのですが、

マックスの正体が明かされるシーンに愕然としましたね。

正気でなくなったノーマに最期の晴れ舞台を作ってやるマックス、

彼があれほどノーマを愛さなければ違う結末になったかもしれないのが哀れです。

愛によってノーマを追い詰めてしまったマックスもまた正気ではなくなっていたのかもしれません。






午前十時の映画祭でもまたやるようですね。