『ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女』(TVM)
『ヒッチコック』の公開記念でWOWOWで放送していたこちらも観ました。
HBOが作ったTV映画で、日本ではまだソフト化されていないようです。
The Girl 2012年米/英 92分
あらすじ:1961年、ヒッチコック監督はTVのCMで見かけたブロンドのモデル、ヘドレンにひと目惚れし、新作「鳥」の主演に彼女を抜擢する。ヒッチコックは妻がいながらヘドレンに執着し、監督と女優の関係を超えたいと望むかのよう。それを受け入れられないヘドレンに対し、ヒッチコックの演出は厳しいものになっていき、ヘドレンは精神的にも肉体的にも追い詰められる。ヒッチコックは次回作「マーニー」にも彼女を主演させるが……。(wowowより)
ヒッチコックとティッピ・ヘドレンの経緯を描いたドラマ。
有名な話の様ですが、私はWOWOWのコラムを読むまで2人の関係についてはまったく知りませんでした。
そのコラムによると、ヒッチコックはティッピ・ヘドレンに肉体関係を迫り、
拒んだヘドレンを契約を盾に飼い殺しにしたということでしたが、真相はどうなんでしょう?
アルマにイメルダ・スタウントン、秘書のペギーにペネロープ・ウィルトン、
ティッピ・ヘドレンにシエナ・ミラー。
映画版を観た後なので、奥さんのアルマや秘書ペギーの存在や役割、
ヒッチコックのブロンド嗜好などは分かっていましたが、
どうもこのTV映画では病的というより、ただの下種のおっさんに見えてしまうのが残念。
「鬼才監督の意外な一面を明かしつつ、大人の切ない恋物語としても楽しめる。」と
WOWOWの解説には書かれてあるけれど、とてもそういう風には見えませんでしたね(>_<)
モデルからいきなりヒッチコック映画の主役に抜擢され感激しているところから、
夫とヘドレンの間で悩むアルマのイメルダ・スタウントンも、ヘレン・ミレン程派手さはないけれど良いですね。
ヒッチコックに関しては、もうちょっとどうにかならなかったのか、
逆に同情してしまいました(-_-;)
『鳥』や『マーニー』の撮影シーンは少しですが出てきます。
なぜそこまでヘドレンに入れ込んでしまったのか?彼女のどこに惹きつけられたのか?
もうちょっとそれぞれの心情を掘り下げて欲しかった気もします。