『華麗なるギャツビー』 "old sport"に隠された虚構と真実


華麗なるギャツビー』公開から1週間遅れで観てきました!

こちらでは3Dは吹替えのみだったので2Dでの鑑賞。

まだまだ余韻に浸ってます(^^ゞ

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               THE GREAT GATSBY   2012年 142分

あらすじ:証券会社に就職し、ニューヨーク郊外に移り住んだ青年ニック・キャラウェイ。隣は宮殿のような豪邸で、夜な夜な豪華なパーティが開かれていた。しかし、そんな騒乱の屋敷に住んでいるのはジェイ・ギャツビーという謎めいた男ひとりだけ。ある日、ニックのもとにもパーティの招待状が届く。招待客はギャツビーについて様々な噂をたてるが、誰も彼の素性はおろか、パーティを開く理由さえ知らなかった。そんな中、ついにギャツビー本人と対面したニック。やがて、ギャツビー自らが語る本当の生い立ちを聞かされるのだったが…。(allcinemaより)


毎週末豪邸で豪華なパーティを開く富豪のギャツビー。

パーティに来ている客達は誰もギャツビーが何者なのか知らない。

隣家に住むニックにある日ギャツビーからパーティへの招待状が届き、

ギャツビーと知り合ううちにパーティを開く目的が、ニックの従妹デイジーと再会するためだと知る。


スコット・フィッツジェラルドの1925年出版の同名小説の映画化、

今回で5度目の映画化、1974年のロバート・レッドフォードが有名ですね。

村上春樹スコット・フィッツジェラルドが好きで、”The Great Gatsby”の翻訳が20年来の夢で、

その念願が叶い村上春樹翻訳版が出たのを知っていたのですが、なんとなく読みそびれ(-_-;)

結局原作未読なので、原作の雰囲気と比べてどうなのかはわからないのですが、

レッドフォード版に比べると、とても分かりやすくなっている気がします。

レッドフォードの演じるギャツビーはミステリアスなイメージが強く、

ギャツビーがなぜそこまでデイジーに執着するのかが当時分からず、後味の悪さだけが残ったのですが、

1974年という世代のため、原作より幻滅感が強い作りになっているようです。


このバス・ラーマン監督版はレオナルド・ディカプリオがギャツビーということもあり、

ギャツビーの感情がストレートに分かりやすく、ただデイジーという女性に執着したのではなく、

デイジーが象徴するものを追い求めずには要られなかったのだということが、ようやくわかりました。

階級格差のことも少しはわかってきましたし、自分が少しは大人になったのかもですが(^_^;)

また語り部となるニックのトビー・マグワイアも良かったです。

ギャツビーの繊細さ、純粋さを唯一理解し友人となるニック。

実生活でもディカプリオの長年の親友であるトビーは、デカプー同様童顔組ですが、

今回ちょっと大人の男の色気を感じましたね(^^ゞ

デイジー役のキャリー・マリガンは嫌味が無く上流階級育ちの脆さを表現していたと思います。

他キャストにジョエル・エドガートンアイラ・フィッシャー、エリザベス・デヴィッキなど。


最初はギャツビーを胡散臭く思っていたニックが、ギャツビーの繊細な一面に触れ思わず彼を好きになる。

所在なげにニックの帰りを待っているシーンが良いですね。

この辺から一気にニックに感情移入し、ギャツビーの恋の行方を見守る事になります。

ニックにはギャツビーが取り戻せないものを追い掛けていることはわかっているけれど、

それを本人に言えないニックの気持ちも伝わってきます。


派手な演出も行きすぎとは感じませんでしたし、夢から覚めた後の様な余韻が残ったと思います。

レオナルド・ディカプリオは純粋さと野心家な面を持つギャツビーに合っていたと感じましたが、

レッドフォード版の雰囲気が好きという人も居るでしょうし、好みの問題ですね。

私は音楽も気に入りました♪サントラ欲しいかも( ̄∀ ̄*)イヒッ

原作も読まなきゃ!ヾ(;´▽`Aアセアセ