アル・パチーノ３作品
よく噂を聞くので気になっていた作品
『摩天楼を夢みて』（１９９２）
GLENGARRY GLEN ROSS １９９２年 １００分
あらすじ：ニューヨークの不動産会社ミッチ&マレー社は実績主義で、契約数の多い成績優秀者には優良願客情報が優先的に回され、成績不振者には、残り物の禄でもない情報しか与えられない。所属する老セールスマンのシェリー・レーヴィンは、かつてはスゴ腕と呼ばれたほど成績優秀だったものの今では成績不振に陥り、私生活でも入院中の娘をかかえ苦しいばかりの毎日だった。対して同僚のリッキー・ローマは成績トップのセールスマン。
ある日の会議のこと、本社からやって来た幹部ブレイクは、成績の悪い3人のレーヴィン、モス、アーロナウに対し、今月の成績がトップと2位を取れた者の他はクビにすると勧告する。 （Ｗｉｋｉｐｅｄｉａより）
有名な舞台劇、デヴィッド・マメットのピューリッツァ賞戯曲を彼自身が脚本化し、
『アフター・ダーク』のジェームズ・フォーリーが監督で映画化。
不動産売買の話は少し古さを感じますが、
まあキャストが凄い！
敏腕セールスマン、リッキー・ローマにアル・パチーノ、
落ち目のセールスマン、ジェリー・レーヴィンにジャック・レモン、
本部から来たブレイクにアレック・ボールドウィン、客にジョナサン・プライス。
成績が上がらないものはクビにすると言われた営業マン達。
追い詰められた彼らの選んだ道は？
サスペンスフルな内容と緊張感のある演技合戦で見応えがありました！
『８８ミニッツ』（２００７）
88 MINUTES ２００７年 １０７分
あらすじ：１９９７年、若い女性を狙った連続猟奇殺人事件が発生、容疑者としてフォースターが逮捕される。裁判では、ＦＢＩ異常犯罪分析医ジャック・グラムの証言が決め手となり、フォースターに死刑宣告が下される。それから９年後、シアトルの大学で教鞭を執るジャックは、フォースター死刑執行の日の朝、彼の教え子が新たな猟奇連続殺人事件の被害者になったことを知らされる。その手口は９年前の事件と酷似していた。しかも、フォースターは犯人ではない、とその教え子に喋らせたビデオまで残されていた。そして、当惑する彼の携帯に“お前の命はあと88分だ”との不気味なメッセージが。その直後から、彼の周囲では次々と不可解な出来事が起こる。刻一刻と時間が迫る中、ジャックは徐々に核心へと迫っていくが…。 （allcinemaより）
サイコ・サスペンス。
アル・パチーノはシブくてカッコ良くモテモテの犯罪分析医で大学教授のジャック。
生徒・秘書・大学職員など周囲は美人ばかり。
生徒の１人が、ジャックが証言したことでもうすぐ死刑になるサイコパスが使ったのと同じ手口で殺される。
そしてジャックのところへも、「お前の命は後８８分」というメッセージが！
リリー・ソルビンスキーとかデボラ・カーラ＝アンガーとかタイプの違う美人が一杯出てきますが、
人間関係が分かりづらい。
こういうサスペンス物に多いけれど、犯人の動機が弱いというか取って付けたような展開。
残念ながら、パッとしませんでしたね。
『死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実』（２０１０）
YOU DON'T KNOW JACK ２０１０年 １３４分
あらすじ：医師ジャック・ケヴォーキアンは１９８０年代、病状が末期を迎えた患者たちを苦痛から救うべく、彼らの自殺幇助に関わり始める。その数、１３０人以上。そのせいで“死の医師（ドクター・デス）”なる異名で呼ばれ、全米のマスコミからも注目を集めたケヴォーキアンだが、ついに逮捕されてしまう。全米が安楽死の賛成派と反対派で二分され、両者が激しく議論を戦わせる中、彼に下った審判とは……。 （ＷＯＷＯＷより）
アメリカＨＢＯのＴＶ映画、ＷＯＷＯＷで放送が合ったのを観ました！
アル・パチーノ演じるのはこちらもジャックですが、ダンディな↑の映画とは違い老けメークでの熱演。
監督はなんとバリー・レヴィンソン。
アル・パチーノはこの役でゴールデングローブ賞受賞。
安楽死は殺人か救済かという問題と共に、ジャックの信念、彼を信じた周囲の人々、
彼を助けた弁護士との関係など、尺が長いのも気にならないだけの見応えがありました。
ソフト化はまだされていないようです。
