『トランス』 サイコスリラーが悲恋ものに変わる驚きの展開!
映画とまったく関係ないですが、
この週末で今大人気の漫画「進撃の巨人」を一気読みしました!
巨人の謎が気になって読み進むものの、そんなに面白いのかな~という感じ(・_・;)
先が全く読めないのはこの映画も同じですが、コチラはとても面白かったです♪
TRANCE 2013年米/英 102分
あらすじ:ゴヤの傑作『魔女たちの飛翔』がオークション会場から盗まれる。実行犯はギャングと手を組んだ競売人のサイモンだった。ところが彼は、なぜかギャングのリーダー、フランクに絵を渡さず抵抗し、逆に殴り返される。その拍子に記憶の一部を失い、名画の隠し場所を思い出せなくなってしまうサイモン。そこでフランクは、催眠療法士のエリザベスを雇い、サイモンの記憶を探ることに。ところがエリザベスは、そんなフランクの狙いに感づき、自分をパートナーに迎えるようフランクに迫るしたたかで曰くありげな女だった。そんな中、本格的なサイモンの催眠療法が始まる。しかし、嘘と秘密にまみれた三者の思惑は入り乱れ、事態は思いもよらぬ方向へと転がり始め…。 (allcinemaより)
『シャロウ・グレイブ』、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が、
構想約20年、ロンドン・オリンピックの開会式の総監督を終えて撮り終えた作品。
当初の脚本では難しいと、2001年にTV映画として一旦作られましたが、
新たに脚本を練り直し、TV映画版とはほとんど違う内容でのサイコスリラーとなりました。
サイモンが説明する絵画オークション場の盗難対策マニュアルから入り、
実際に起こる強盗→マニュアルどおりの絵画の保護→犯人に先回りされ奪われる、
が、中身は額縁のみ。
犯行グループにさらわれたサイモンだったが、実は彼も仲間だった!
というところまでテンポ良くオープニングタイトル前にわかります。
サイモンが頭を打って記憶を失くしたため、サイモン本人ですら肝心の絵画がどこにあるかわらない。
困った犯行グループのリーダー、フランクはサイモンの記憶を取り戻させるため、
催眠療法士のエリザベスの所で治療をさせようとするが・・・・・。
影のある役どころが似合いますよね。苦悩するところとヘラヘラしているところのギャップが良いです。
フランクにヴァンサン・カッセル、『ドーベルマン』の頃のキレキレな兄ちゃんのイメージが、
『ブラック・スワン』でも見せたように、最近すっかりチョイ悪オヤジ系(古い?^^;)
エリザベスに『デス・プルーフ in グラインドハウス』のロザリオ・ドーソン、綺麗です!
スリラーを観るときは無意識で、どおいう結末になるのか考えながら観ているものですが、
まったくわかりませんでしたね(^_^;)
催眠療法が進むにつれ、現実か催眠の中なのか、観てる方も曖昧になってきます。
エリザベスにサイモンが惹かれていくのでは~と思っていると、
エリザベスはフランクに~、あれあれ、ちょっと『シャロウ・グレイブ』を思い出し、
『スラムドッグ$ミリオネア』でも三角関係ありましたよね(・_・;)
まったく予想外の結末に、これもひょっとして催眠の中?と怪しんでしまいました(^_^;)
観終わった後でいろいろ考えると、ちょっと出来過ぎな気もしますが、
すっかりダマされて、面白かったです♪
登場する絵画たちにもそれぞれ意味があるようで、
結末を知った上で、もう一度最初から見直したいですね(^^ゞ
バイオレンスシーンはそれほどはないですがR15なのは、
オールヌードのシーンが多いからかしら( ̄ー ̄)ニヤリ