『悪の法則』 エグイ話の中で美しいものを描きたかったんだろうけれど


後味が悪いと聞いていたので躊躇していた『悪の法則
キャストも良いし、好奇心に負けて観てきました(^_^;)

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               THE COUNSELOR     2013年 118分

あらすじ:若くてハンサムな敏腕弁護士“カウンセラー”。美しい恋人ローラとの結婚を決意した彼は、ふとした出来心から闇のビジネスに手を出してしまう。派手な暮らしをする実業家のライナーから裏社会を渡り歩く仲買人ウェストリーを紹介され、メキシコの麻薬カルテルとの大きな取引に一枚噛むことに。ウェストリーからは危険な相手だと脅されたものの、自分は大丈夫とタカを括っていたカウンセラーだったが…。                                                       (allcinemaより)


ノーカントリー』『ザ・ロード』のピュリッツアー賞作家コーマック・マッカーシーのオリジナル脚本。
世界で1、2を争う危険地帯と呼ばれるメキシコのシウダー・ファレスとテキサスの国境地帯を中心に、
欲望に駆られて裏社会のビジネスに手を出した弁護士(カウンセラー)とその仲間たちが、
危険な罠にハマり否応なく堕ちて行く姿を描く。

欲を出したばかりに、幸福の絶頂から奈落に叩き落とされる男のお話。
人間の欲は付きませんね~。
煩悩があるからこそ人間なんでしょうが(^_^;)

まあキャストが豪華ですね。
主役の弁護士役カウンセラーにマイケル・ファスベンダー、この人も泣きの演技が上手いですよね。
ウェストリーにブラッド・ピットファスベンダーとは『イングロリアス・バスターズ』で共演済み。
ライナーにハビエル・ヴァルデム、カウンセラーの恋人役ペネロペ・クルスと夫婦で出演。
謎の美女マルキナキャメロン・ディアス、悪くは無いけど何か違う気も( ̄-  ̄ ) うーん
その他、出番はそれほど多くないけれど、
ゴラン・ヴィシュニック、ロージー・ペレス、ジョン・レグイザモ、ナタリー・ドーマーなど。

現実はホントにこんなに酷いんでしょうかね~(・_・;)
汚水処理車を使うのは、なるほど~と思いましたし、
あのワイヤーの機械以外はありそうな気もするんですが、
自動で締まるワイヤーって悪趣味極まりないですね。もう画面正視できません(T_T)
カウンセラーが闇のビジネスにどういう形で関与したのかがよくわかりませんでした。
実際にしたことって、バイカーを保釈しただけなんでしょうか?
結末はある程度予想できるので特に驚きは無いですけど、
過激な演出(自分には^^;)が多くて、
最後の喪失の衝撃が薄れてしまった気がします。
鈍いので、DVDが届いた事についてピンとくるまでちょっと掛ったし(・・A;)あせあせ
ルキナについても、ただ金の為なのか、ハンターの様に獲物を追い掛けるのが好きだからなのか、
ちょっとよくわかりませんでした。
後味も『ノー・カントリー』の方がズンときた気がします。
不条理さと喪失が主題かなと思うけれど、主役がカウンセラーかマルキナか曖昧になった時点で、
主題もボケた気がします。

ルキナ役の最初の候補はアンジェリーナ・ジョリーだったそうですけど、
あのフェラーリのシーンは必要だったんですかね~(・_・;)
その時の話をライナーがするバーに、スティーヴ・マックィーンのポスターが飾ってあって、
マックィーン部屋みたいだったのが、自分得シーンでした(#^.^#)ニョホ