『恋するリベラーチェ』 天晴れとしか言いようがない主演キャスト2人


昨日『2ガンズ』の後で観て、『2ガンズ』もとても面白かったんですけど、
後に残っていろいろ考えてしまうのはこっちなんですよね(^_^;)

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                  BEHIND THE CANDELABRA   2013年HBO  113分

あらすじ:絢爛豪華なショーで一世を風靡する希代のエンターテイナー、リベラーチェ。人気絶頂の1977年、彼はハンサムな青年スコット・ソーソンと出会う。そしてリベラーチェに見初められたソーソンは、ほどなく住み込みの秘書となり、彼の豪邸で2人だけの愛を育んでいくのだったが…。       (allcinemaより)

実在の人気ピアニスト、リベラーチェの晩年を描いた伝記ドラマ。
スコット・ソーソンの自伝を基に、10年間の2人の愛の軌跡とソーソンの葛藤、
同性愛者であることを死ぬまで隠し続けたリベラーチェの苦悩を、
スティーヴン・ソダーバーグ監督が描いたTVM。

1977年LAでドッグトレイナーとして働いていたスコットは、
ゲイ仲間のボブとリベラーチェのショーへ出掛け、リベラーチェに見染められる。
リベラーチェに請われるままに彼のラスベガスの豪邸で暮らすことになるが、
幸せな時は永遠には続かなかった。

リベラーチェのマイケル・ダグラスは昔からあまり好みではなくて
(苦手という方が正解、お父さん(カーク・ダグラス)は好き^^;)、
トム・セレックに次ぐくらいの男臭いイメージを持っていたので(^_^;)
オカマ(失礼^^;)の役を演じるだけでも驚きですが、これがとっても上手いんですよね(^_^;)
元々厭らしいので嫌いだった笑い方が、今回の役に凄く合ってました(褒めてます^^;)
だるだるの身体に禿げ頭で演じる彼に圧倒されましたよ!

スコット役のマット・デイモンも、メークで10代から30代まで演じていますが、
途中整形をして顔が変わり、本来のマットの顔が映画を観た後には思い出せなくなりました(・_・;)
素直で優しく獣医師になる夢があった青年が、豪邸で不自由なく暮らすうちに、
贅沢な生活にどっぷり染まっていくのが恐ろしいですね。
最初はそれほどに魅力を感じていたとは思えないリベラーチェに誘惑され、
次第に愛するようになり、彼の為なら何でもする、彼なしの生活は考えられなくなった頃に捨てられる。
その感情の変化を演じきって、こちらも思いっきり感情移入してしまいました(^^ゞ

リベラーチェのマネージャーにお久しぶりなダン・エイクロイド
整形外科医役のロブ・ロウも、顔を後ろに引っ張った特種メイクで怖いです(^_^;)
リベラーチェのお母さん役はデビー・レイノルズだったんですね。
監督はTV界への転身を宣言しているスティーヴン・ソダーバーグ

ストーリーはゲイが主人公とはいえよくある愛憎物語。
スコットの自伝が元なのでスコット寄りで話は展開します。
観てるこちらはいつか飽きられて捨てられるのがわかっているのですが、
どっぷり漬かっているスコットは周囲の忠告も耳に入らず予想通りの展開。
それでもついスコットに同情してしまい、
リベラーチェの最後、葬儀のシーンのスコットに思わず泣かされました。
ストレートだろうがゲイだろうが関係ないのは言うまでもなく、
久しぶりに恋愛映画を観て感動しました!

エミー賞では作品賞・監督賞・マイケル・ダグラスの主演男優賞他11部門受賞。