『フランケンシュタイン』 1994年映画版おさらい上映


ナショナル・シアター・ライブの『フランケンシュタイン』を観る前に、
おさらいで1994年の映画版を久しぶりに再見しました。
ケネス・ブラナー監督・主演、ロバード・デ・ニーロがクリーチャーでしたね。

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          FRANKENSTEIN/MARY SHELLEY'S FRANKENSTEIN  1994年 123分

あらすじ:1794年北極を目指す探検隊が瀕死の白人男性を救助する。その男の名はビクター・フランケンシュタイン、彼はなぜそこに辿りついたのか、誰を追っているのかを語り始める。
医者の息子に生まれたビクターは父親同様医者を目指すが、母を亡くしたことにより永遠の命の探求に取りつかれる。大学で生命創造の実験をしたことのある教授の助手になり研究を進め、教授からは止められた禁断の実験を行いクリーチャーを作りだしてしまう。


フランシス・フォード・コッポラブレーム・ストーカーの『ドラキュラ』続き、
メアリー・シェリの古典ホラーの名作を映画化した作品。

この映画を観るまではフランケンシュタインというとボリス・カーロフのイメージでした。
映画を観た後、メアリー・シェリの原作も読み、
ホラーの中で描かれる、ビクターの若さゆえの傲慢さ、純粋さ、愚かさ、
創られたのに誰からも望まれないクリーチャーの苦しみ、親であるビクターへの愛憎、
深い感情のドラマに感動しました。

コッポラは製作にまわり、ケネス・ブラナーが監督、
脚本には『グリーンマイル』『ミスト』のフランク・ダラボンの名前も。
ビクターの妻になるエリザベスにヘレナ・ボナム=カーター、ビクターの父にイアン・ホルム
ビクターの親友ヘンリーに『アマデウス』のトム・ハルス、教授にジョン・クリーズ
探検船の船長にエイダン・クインなど。

もう20年前の作品になるんですね。みんな若い!(^_^;)
今回再見してみると、ケネス・ブラナーはもちろんとても上手いのですが、
当時34歳の割に貫録も有り落ち着いているので、もっと若い俳優の方が役にあっている気もしました。
上半身脱いでるシーンが多くて、鍛えている身体がカッコ良かったです(^_^;)
デ・ニーロは表情が出にくい特種メイクでも悲しみを瞳で表現していて流石。
ヘレナは初々しくて可憐でした(今も綺麗だけど、最近はクセのある役が多いですからね^^;)
ホラーですが、恐ろしいより哀しい話で、悲劇がより一層の悲劇を呼んでしまう。
ラストのクリーチャーの心情が胸に迫ります。
未見の方はぜひ。



淀川さんの解説があったので貼っておきます↓