『グランド・ブダペスト・ホテル』 ウェス・アンダーソン監督作で一番好きかも♪


昨日公開が始まった『グランド・ブダペスト・ホテル』。本日朝一で観てきました!いや~、面白かったですよ♪( ̄∇ ̄)ニヤッ

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THE GRAND BUDAPEST HOTEL 2013年英/独 100分

あらすじ:
1932年。グランド・ブダペスト・ホテルは、“伝説のコンシェルジュ”と呼ばれるグスタヴ・Hの完璧なおもてなしが評判で、彼目当てのエレガントな客で溢れかえるヨーロッパ随一の超高級ホテル。そこでベルボーイ見習いとして働くことになったのが移民の少年ゼロ・ムスタファ。グスタヴの指示を忠実にこなし、少しずつ信頼を獲得していく。そんなある日、グスタヴと懇意の間柄だった富豪の常連客マダムDが殺害され、遺言で名画“少年と林檎”がグスタヴに贈られることに。しかしグスタヴには殺人の嫌疑がかけられ、おまけに絵を取り戻そうとマダムDの息子ドミトリーの刺客も迫ってくる。そんな中、グスタヴとゼロはコンシェルジュ仲間やゼロの婚約者アガサの力を借りて逃亡を続けつつ、事件の謎を解明すべくヨーロッパ中を駆け巡るのだったが…。(allcinemaより)



オーストリア帝国出身の作家、シュテフェン・ツヴァイクにインスピレーションを受けて作られたというこの作品。冒頭は現代で始まり、作家のお墓を訪ねた少女が持っている小説が「グランド・ブダペスト・ホテル」。その小説の作家(トム・ウィルキンソン)が回想する若き日の作家(ジュード・ロウ)の語りで始まります。しかも、若き作家が宿泊中の寂れたグランド・ブダペスト・ホテルで、出会ったオーナー(F・マーレイ・エイブラハム)から、オーナーとなった経緯を聞くという構成で、現代・30年代・60年代の3部構成、(時代によって画面サイズが変わります)回想に次ぐ回想となっています(; ・`д・´)

若き日のオーナー、ゼロ(トニー・レヴォロリ)はズブロッカ共和国の名門ホテル・グランド・ブダペスト・ホテルでベルボーイとして働き始める。ゼロを指導するコンシェルジュのグスタヴ(レイフ・ファインズ)は、裕福な老女たちの夜のお相手をすることで人気がありホテルは大盛況。ある日グスタヴを気に入っているマダムD(ティルダ・スウィントン)が死亡し、遺産の一部をグスタヴに譲るという遺言から、遺産騒動にグスタヴ共々巻き込まれ、マダムの息子ドミトリー(エイドリアン・ブロディ)や探偵ジョブリング(ウィレム・デフォー)らから狙われる。

ウェス・アンダーソン監督作は毎度キャストが豪華ですが、今回も凄いです。
上記の他にウェス組ビル・マーレイジェイソン・シュワルツマンオーウェン・ウィルソンエドワード・ノートン、他に、マチュー・アマルリックハーヴェイ・カイテルジェフ・ゴールドブラムシアーシャ・ローナン、レア・セドゥなどなど。
一瞬ジョージ・クルーニカメオ出演かと思ったのですが、どうやらジャン・ドウジャルダンだったみたい。
ティルダ・スウィントンなんて84歳の役ですよ!84歳に見える不思議(*´∀`)

レイフ・ファインズ演じるグスタヴのキャラがまず良いですね♪伝統と格式のあるホテルのコンシェルジュとして優雅さもありながらきっちり損得勘定も頭にあり、老女の夜のお相手という嫌らしさも笑いに変える技量があります。ゼロとの掛け合いも父親の様な師匠の様な良い感じの距離感で、コメディでも流石ですね。

ゼロとグスタヴの逃亡劇に対して、追いつめようとするドミトリーとジョブリング。マダムDの事件の捜査をするヘンケルスや有力な証拠を持って逃亡したセルジュなど入り乱れてのドタバタは、ミステリーであり、スパイ小説風でもあり。( ̄∇ ̄)ニヤッ
終始クスクス笑いながら観終えました。ウェス監督作でここまで笑えたのは初めてかも。賑やかだった頃のピンク色のホテルと今の寂れた味わい、ちょっと寂しい切ない感じもありながら、笑いのほうが勝ってますね。
お勧めです!ぜひ♪