『トランセンデンス』 内容も超越していれば良かったんだけど


金曜から公開の『トランセンデンス』初日は職場の暑気払いで行けなかったので今夜観ました!IMAXでもやっているのですが2Dで(; ・`д・´)

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TRANSCENDENCE 2014年 117分

あらすじ:
近未来。人工知能研究の第一人者ウィルは、反テクノロジーを標榜する過激派集団の銃弾に倒れる。だが、その死を受け入れられない妻のエヴリンは、親友の科学者マックスに協力を仰ぎ、ウィルが息を引き取る前にその意識をスーパーコンピュータにアップロードすることに成功する。やがてネットワークに繋がったウィルは、軍事機密や個人情報を含むあらゆるデータを手に入れ、加速度的な進化を始める。もはや超越的な存在へと近づいていくウィルの暴走に、いつしかエヴリンの心も揺れ始めるが…。(allcinemaより)



これね~、クリストファー・ノーラン監督作かと思っていたら、ノーラン製作でしたね(; ・`д・´) 
ノーラン作品の撮影監督だったウォーリー・フィスターの監督デビュー作だそうです。

反テクノロジーを叫ぶ過激派集団に寄って、IT系の科学者たちが集団で殺され、人口知能の開発をしていたウィルも銃弾に倒れる。同じく科学者である妻のエヴリンはウィルの脳をスーパーコンピューターにアップロードすることを思いつき実行。人工知能となったウィルはインターネットを使って資金を手に入れると、巨大な研究所を作り独自の研究を進めるが、進歩の著しさに妻のエヴリンも恐怖を覚え始める。

暴走するコンピューターや人工知能の話自体は今では珍しくないけれど、実際の人間の思考をアップデートするというのは初めてかしら。
なぜそういうことが出来るのかはさっぱりわからないので、まあ出来るということを前提に観ていくのですが、近未来設定にしては車や町並みも現代なので、起こることの真実味が薄いかな。まあSFなのでと言われれば、そうなんですけどね(; ・`д・´)

人工知能の研究をしていて後に人工知能となってしまうウィルジョニー・デップ妻エヴリンにレベッカ・ホール、夫妻の友人の科学者マックスにポール・ベタニー
同じく科学者仲間のタガーにモーガン・フリーマンFBIのブキャナンにキリアン・マーフィ、その他ケイト・マーラー、クリフトン・コリンズ・Jr、コール・ハウザールーカス・ハースも居たみたいだけど気づかず(;´Д`)

私はベタニー観たさだったので、やっとジャービス以外のベタニーが観られて嬉しかったですが(*´∀`) ジョニーは作品の中ではほとんどモニター画面でしか出てこないので、ジョニーファンの方に物足りないかも(; ・`д・´) キリアンもあまり見せ場が無くて勿体ない。あと、モーガンさんをこういうチョイ役で使い過ぎですね。飽きたと言ったら失礼だけれど、あまりにも最近こういう役が多過ぎです(;´Д`)

本来は『オブリビオン』の様に夫婦の愛に涙する映画になるはずだったと思うんですけど、オチで驚かせたかったからか、ラストと途中の展開が辻褄が合わない気がして、どうも釈然としませんでした。
マックスの語りで始まるためか、ほとんどマックス目線で観てしまうので、うるっときたのはウィルでもエヴリンでもなく、マックスに対してでしたね(´Д⊂ヽ
ジョニーはほとんど表情がない役だし、『パレーズ・エンド』では本当に素晴らしかったレベッカ・ホールも、活かされきれていない気がしました。
展開にはサスペンス的な面白さもあるし、意外と言えば意外なラストなんだけど、スッキリしない後味となっちゃいました(;´Д`)


ここからちょっとネタバレしますので、嫌な方はスルーで。


結局エヴリンのために生き返る(再生する)のが目的で、エヴリンの理想の社会を作ろうとしたってことなんでしょうけど、彼女の理想を叶えようとした結果がアレっていうのが納得いかないですよね。中盤は神になろうとしてるの?という展開が、最後には誰も殺してないとか、「コンピューターには矛盾はない」みたいな台詞だけで片付けられてもね~、って感じでした(;´Д`)