『危険なメソッド』『アンチヴァイラル』


タイトル見てピンときた方もいらっしゃるでしょうが、
そう、親子対決です。勝手に対決させてるだけですけど( ̄∀ ̄*)イヒッ

危険なメソッド

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A DANGEROUS METHOD 2011年英/独/加/スイス 99分

あらすじ:1904年、チューリッヒ。若き精神科医ユングは、精神分析学の大家フロイトが提唱する“談話療法”を新たな患者ザビーナに実践し、彼女の心の奥底に眠る性的トラウマを突き止めて治療に成功する。しかし二人はいつしか医者と患者の一線を越え、愛人関係に。そんな中、一度は師弟のような友情を築いたフロイトとの間にも溝が生じ始めるユングだったが…。(allcinemaより)



夢判断(だけではないけど)で有名な精神分析学者フロイトと、一時期彼の弟子であったユングと彼ら2人に影響を与えたザビーナ・シュピールラインとの実話を基にした舞台の映画化。監督はデヴィッド・クローネンバーグ

ユングの前にヒステリー患者として現れたザビーナの治療を通して恋愛関係へと進んでいく2人の話をメインに、フロイトユングの蜜月から破局、2人に精神分析を師事したザビーナによって逆に影響を受けたフロイトユングなど、興味深いストーリーです。

キャストはフロイトヴィゴ・モーテンセンユングマイケル・ファスベンダー、ザビーナにキーラ・ナイトレイユングの妻にサラ・ガドンヴァンサン・カッセルなど。

ヒステリー症状の時のキーラの熱演っぷりが、顔が壊れそうでちょっと怖いです(;´Д`)
キャストや内容にも文句の付けどころは無いけれど、デヴィッド・クローネンバーグにしては大人しい印象でした。





アンチヴァイラル

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ANTIVIRAL  2012年 108分

あらすじ:近未来。そこでは、セレブリティから採取したウイルスを彼らの熱狂的ファンに注射する商売が誕生していた。そして、そのサービスを行うクリニックの注射技師シドは、希少性の高いウイルスを自ら注射して体内に取り込み、秘かに外部へと持ち出して闇市場横流ししているのだった。そんなある日、彼は究極の美女ハンナのウイルスを自分に注射するが、異様な幻覚症状に見舞われる。しかもハンナ本人は突然死してしまう。こうしてハンナのウイルスを持つ唯一の人物となったシドは、何者かに追われ始めるが…。(allcinemaより)



デヴィッド・クローネンバーグ
監督を父に持つブランドン・クローネンバーグの記念すべき長編デビュー作。映画の内容がまた父親譲りというか~(; ・`д・´)

舞台は近未来。セレブが感染したウイルスを注射で取り込むことでセレブと同じ病気に掛かることが出来るサービスが人気があり、セレブの細胞を人工的に増殖させた肉が飛ぶ様に売れたりする世界。正直、すっごくシュールで気持ち悪いです:(;゙゚'ω゚'):

映像は白が多く使われていて無機質な感じ。父クローネンバーグならもうちょっと俗っぽい映像になる気がしますが、息子は父よりアーティスティックな感じ。ただグロいシーンや悪夢的なシーンはきっちり有ります(;´Д`)

主演は『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でバンシーを演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。他に上記の『危険なメソッド』でユングの妻を演じたサラ・ガドンマルコム・マクダウェルなど。

病気のウィルスにコピーガードを付けて販売している会社に勤めているシドが、自分が感染することによって持ち出しだウィルスのコピーを外し闇で売るという様なストーリー設定、気持ち悪~(;´Д`)と思いながらも最後まで見せる面白さはあります。シドはしょっちゅう調子悪そうにしているので、横流しはすぐバレそうな気はしますが~、シドが助かった理由とかハッキリしない部分もありますね。
最後のシーンは、結局シドもウィルスを買いにきていた客と一緒、この世界での愛情表現ってことなんでしょうか。
気持ち悪さも含め、強烈な印象は残りましたね( ̄∀ ̄*)イヒッ