『誰よりも狙われた男』 フィリップ・シーモア・ホフマン追悼


9月13日に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観て以来、
実に1ヶ月半も映画館からご無沙汰してました(>_<)
そろそろ映画館に戻らないと!(;´Д`)

遺作としては『ハンガー・ゲーム』になるのでしょうが、
フィリップ・シーモア・ホフマン
の主演作としてはこれが最後の作品となりました。

イメージ 1
A MOST WANTED MAN 2013年米/英/独 122分

あらすじ:ドイツの港湾都市ハンブルク。同国の諜報機関によって一人のチェチェン人青年イッサ・カルポフの密入国が確認される。イスラム過激派として国際指名手配されている人物だった。テロ対策チームを率いるギュンター・バッハマンは、彼を泳がせてさらなる大物を狙う。一方、親切なトルコ人親子に匿われ政治亡命を希望するイッサを、人権団体の若手女性弁護士アナベル・リヒターが親身になってサポートしていく。イッサは、そのアナベルを介して銀行家のトミー・ブルーと接触を図る。CIAも介入してくる中、アナベルとトミーの協力を強引に取り付けるや、ある計画へと突き進むバッハマンだったが…。(allcinemaより)



この作品、『ナイロビの蜂』や『裏切りのサーカス』のジョン・ル・カレ原作なんですね。ル・カレは製作総指揮にも関わっています。
ル・カレのスパイ物はやはり見応えありました。

ハンブルグの対テロ諜報員のギュンターはイスラム過激派の疑いのある密入国者のイッサに目をつけ、彼からテロ組織の資金源に辿り着こうと考える。イッサは銀行家のトミーと会うために、弁護士のアナベルに助けを求める。ギュンターはアナベルとトミーからイッサと接触しようとするが、ドイツ警察はイッサをイスラム過激派として逮捕しようとしていた。

ギュンターにフィリップ・シーモア・ホフマン、アルコールとタバコを手離せず、嗄れた声で話すギュンターがホフマンに重なります。
ギュンターの部下マクシミリアンにダニエル・ブリュール、イルナにニーナ・ホスアナベルレイチェル・マクアダムス、トミーにウィレム・デフォー、CIAのマーサにロビン・ライトと脇を固めるメンバーも良いです。
監督は『ラスト・ターゲット』のアントン・コルベイン

イッサに辿り着くために周囲を追いつめていく過程がスリリング。他部署やCIAとやり取りの中で、ギュンターの生き様が浮かび上がってきます。イッサとアナベル、ギュンターとイルナやマーサとの絆が、同志なのかそれ以上なのか、微妙な空気にもリアリティを感じます。最後まで緊張感が続き、ラストは・・・・・。

ザ・マスター』をまだ観ていないのですが、どちらかというと上手くて癖のある脇役な印象だったフィリップ・シーモア・ホフマン。今作では主役として堂々の貫禄で引っ張っていき、ラストシーンに唸ります。コルベイン監督との相性も良く、また一緒に作ろうという話も出ていた様なのに、つくづく残念です。