『欲望のバージニア』 骨太なクライム・ドラマ


劇場公開時見逃した作品。
この邦題はどこから?と思いましたが、原作本の題名のままなんですね。


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LAWLESS 2012年 116分

あらすじ:1931年、バージニア州フランクリン。そこは、禁酒法時代にあって、酒の密造がもっとも盛んな街のひとつ。そんな無法の街で密造酒ビジネスを手がけるのが、ハワードとフォレストのボンデュラント兄弟。2人の弟で末っ子のジャックは牧師の娘バーサにご執心で、自分も早く大きな商売をしたいと野心を燃やしていた。一方、都会から流れてきた謎めいた女マギーが街に現われ、兄弟が経営する酒場で働き始める。そんな中、新たな取締官レイクスがフランクリンに赴任。すると彼は着任早々、密造酒業者に対して高額な賄賂を要求、従わない者には容赦のない制裁を行っていく。同じようにボンデュラント兄弟にも賄賂を要求するレイクスに対し、決然とこれ拒否をするフォレストだったが…。(allcinemaより)


禁酒法時代の米バージニア州を舞台に、密造酒ビジネスで名を馳せた実在の伝説的アウトロー3兄弟と悪徳取締官の壮絶な抗争を描いた犯罪ドラマ。3兄弟の末っ子の孫マット・ボンデュラントが書いた同名小説の映画化。

禁酒法時代、バージニア州で密造酒の商売をしていたボンデュラント3兄弟。長男のハワードは酒好きの暴れ者、次男フォレストがリーダー格で商売を仕切っている。3男のジャックは気が弱いが野心を持っていて、マフィアのフロイドに憧れている。死なないという都市伝説が有り、不滅だと嘯いているが女性には3人とも弱い。シカゴから流れてきたマギーが兄弟の経営する酒場で働き始めた頃、新しく町にやってきた取締官レイクスに賄賂を払うことを拒否したために、周囲に不穏な空気が流れ始める。

フォレストにトム・ハーディ、『ダークナイト・ライジング』でベインを演じた後だからか、マッチョな体格のまま。また新しい一面を見せてます。
ジャックにシャイア・ラブーフ、最近人気復活してきているようですね。
ハワードに『猿の惑星 新世紀』のジェイソン・クラーク
マギーにジェイソンとは『ゼロ・ダーク・サーティ』で共演済みのジェシカ・チャステイン、やはり芯の強い女性を演じてます。
ジャックが好きになる牧師の娘バーサにミア・ワシコウスカ、ミア嬢もジェシカさんも好きで注目している女優さんです。
レイクスにガイ・ピアース、気持ち悪いルックスでまたまた怪演。
フロイドにゲイリー・オールドマン、ジャックの相棒クリケットデイン・デハーン、他にノア・テイラーなど。
監督は『ザ・ロード』のジョン・ヒルコート。脚本はニック・ケイブ

旬な俳優が集まって、重量感あるクライム・ドラマになってますね。
暴力シーンはちょっとキツいシーンが有るので、R15+ですね。
この時代の銃の殺傷能力が低く、素手で殴る方がよっぽど酷いっていうのが生々しいです。素手じゃない人も居ましたが(;´Д`)
血で血を洗う抗争劇ですが、女性2人が良いアクセントになってますね。
ラストには賛否両論有る様ですが、なかなか見応えありました。

個人的にトム・ハーディに注目なのですが、トムハは次作は『マッド・マックス』のリメイクかな~。ベネディクト・カンバーバッチトム・ヒドルストンジェームズ・マカヴォイらと同年代ですが、みんなそれぞれ進み方が違いますね~。