『ペイド・バック』 紛らわしい邦題だけど、上質なサスペンス


劇場未公開作品。似た様な邦題が多くて覚え辛いですね(>_<)

イメージ 1
THE DEBT 2010年 113分

あらすじ:1966年、イスラエルの秘密諜報組織“モサド”の工作員だったレイチェル、ステファン、デヴィッドはナチの戦犯であった外科医フォーゲルを捕らえた英雄として讃えられ帰国する。1997年、ステファンの娘サラは両親の業績を本にまとめていた。そんなある日、デヴィッドがダンプカーに轢かれて亡くなるという事故が起きる。彼ら三人には30年という長い年月の間、密かに隠していた秘密があった。(allcinemaより)



このキャストで、イスラエルモサド?と思いましたけど、2007年のイスラエル映画ザ・デット ~ナチスと女暗殺者~』(凄い邦題(>_<))のハリウッドリメイク作品なんですね。

娘サラの本の出版記念パーティで、久しぶりに顔を合わせたレイチェルとステファン。その席でステファンからデヴィッドの死を聞かされるレイチェル。彼らは元イスラエル諜報機関モサド工作員で、ナチスの戦犯であるフォーゲルを捕まえるため東ドイツに潜入した英雄であった。本の内容は彼らが成し遂げた偉業であったが、彼らには3人だけの秘密が有った。

若い頃のレイチェルにジェシカ・チャステイン、現在がヘレン・ミレン。若デヴィッドにサム・ワーシントン、現在がキアラン・ハインズ。若ステファンにマートン・ソーカス、『LOTR』のケレボルン様ですね。現在がトム・ウィルキンソン。フォーゲルに007/カジノロワイヤルのミスター・ホワイトイェスパー・クリステンセン
監督は『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』のジョン・マッデンキック・アスマシュー・ヴォーンが脚本を担当しています。

現在と過去のシーンがありますが、役者が違うので混乱はしません。過去の出来事が丁寧に進行し、何が起ったのかが少しづつしか明らかにならないので、先を早く知りたい気持ちを押さえながら見ました。
フォーゲルを捕まえるときの緊張感。そして、捕まえたフォーゲルに3人が交代で食事を与える時に、フォーゲルが相手を動揺させるために巧みに話しかけるシーンが印象的です。最後の最後まで真相が明かされず、最後まで目が離せません。
そんなスパイ劇の中、男女3人の三角関係も進展。たった一夜の過ちが運命を変えてしまった切ない話でもありましたね。