『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』


オスカーにノミネートされた日本のアニメ2作品。

風立ちぬ

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THE WIND RISES  2013年日本 126分

あらすじ:少年時代に夢の中で憧れのカプローニ伯爵と出会い、飛行機の設計士になることを決意した堀越二郎。1923年、東京帝国大学に進学するため上京した彼は、列車の中で里見菜穂子と出会い心惹かれる。そしてその移動中に関東大震災に遭遇、混乱の中で菜穂子とお供のお絹を助ける。卒業後、晴れて三菱内燃機株式会社への入社を果たした二郎は、念願の設計士としての道を歩み始める。しかし視察したドイツのユンカース社で技術力の差を痛感し、設計主務者に選ばれた七試艦上戦闘機のテスト飛行も失敗に終わる。1933年夏、失意の中で軽井沢を訪れた二郎は、そこで菜穂子と運命の再会を果たす。(allcinemaより)


零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生をモチーフに、堀辰雄の小説「風立ちぬ」のエピソードを盛り込んだ宮崎駿監督の同名漫画の映画化。

飛行機の設計に情熱を燃やしながらも、運命に導かれて出会った菜穂子との恋も大切にする二郎だったが、幸せな時はあっという間に過ぎ去るのだった。

なんだかんだ言ってもそこそこ見ているジブリ作品。
風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』以降の作品にはそれほど魅かれなかったのですが、久しぶりにとても良かったです!
話題になっていた庵野秀明監督があてた二郎の声は、最初はそっけないと思いましたが、段々馴染んできて味が有りました。野村萬斎のカプローニも良かったですね。
飛行機の設計士になりたかったのが、時代のため戦闘機の設計となりましたが、良い飛行機を作るために静かに情熱を燃やすところにワクワクし、菜穂子との恋の行方は見ていて暖かい気持ちになりました。
宮崎駿監督の一番作りたかった作品というのも納得でした。






かぐや姫の物語

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The Tale of the Princess Kaguya  2013年日本 137分

あらすじ:竹林にやって来た翁は、光る不思議な竹に気づき、近づくと小さな女の子が現われた。女の子を連れ帰った翁は、媼とともに自分たちの子として大切に育てる。女の子は捨丸ら村の子どもたちと元気に遊び回り、すくすくと成長。翁は娘を立派な女性に育てようと、都に移り住み、教育することに。そして美しく成長した娘は、かぐや姫と名付けられる。やがて姫の美しさを聞きつけ、5人の求婚者が現われるが…。(allcinemaより)


原作は日本最古の物語文学「竹取物語」。
こちらはストーリーより映像が見どころでしょうね。
筆で描いた線を生かした手書き風のスタイルに、動画に近いタッチで描かれた背景が一体となり「一枚絵が動く」ような画面をもたらしています。

竹取物語の話も詳細は覚えていなくて、こんな話だったのかと新鮮でした。
お互いにとても大切に思っているのに、翁の姫のためと考える事と姫の幸せの方向が違うところが悲劇でしたね。

監督は高畑勲
声の出演は朝倉あき高良健吾宮本信子など。地井武男の遺作となりました。

興収的には厳しかった様ですが、こういう日本のアニメが世界で公開されたことは、なんだか嬉しいです♪
お話は切ないですけどね~。