『猿の惑星:新世紀(ライジング)』 進化の行方は


劇場公開時に気分が乗らずスルーした『猿の惑星:新世紀ライジング)
評判通り深い作品でした。

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DAWN OF THE PLANET OF THE APES  2014年 131分

あらすじ:高度な知能を獲得した猿のシーザーが自由を求めて立ち上がり、仲間たちを率いて人類への反乱を起こしてから10年。猿たちは進化を加速させ、森の奥に文明的なコミュニティを築いて平和に暮らしていた。一方人類は、蔓延したウイルスによっておよそ90%が死滅し、わずかな生存者グループは、荒れ果てた都市の一角で身を潜めるように暮らしていた。そんなある日、電力が底をつきかけた人間たちは、ダムの水力発電を利用しようと猿のテリトリーに足を踏み入れてしまい、一触即発の危機を招く。最悪の事態だけは避けたい平和主義のマルコムは、猿のリーダー、シーザーと接触し、次第に信頼関係を築いていく。やがて2人は猿対人類の全面戦争を回避すべく仲間たちの説得に力を尽くすのだったが…。(allcinemaより)



猿の惑星:創世記(ジェネシス)』に続く第2作。
前作ではアルツハイマーの治療薬の開発過程で実験体として薬を投与された母親から生まれたことで高度な知能を持つ猿シーザーは、人類に反旗を翻し仲間を連れて森へ。一方治療薬のはずだった薬が人間へは新型ウィルスとなり、人類は滅亡の危機に瀕していたところで終わっていました。

本作は前作から10年経った世界。シーザーをリーダーとして猿たちは森で平和に暮らしていました。人間は絶滅したものだと思っていたが、ある日森で人間グループと遭遇し、まだ生き残りがいることを知ります。今まで同様お互いに関わらずに生活を続けようとするシーザーでしたが、お互いに相手の存在を快く思わない者たちが過激な行動に出始め・・・・・。

前作引き続きシーザーをアンディ・サーキスがモーション・キャプチャーで演じています。妻のコーネリアに『ジュラシック・ワールド』のジュディ・グリア、コバにトビー・ケヴェルなど。
人間側はマルコムにジェイソン・クラーク、パートナーのエリーにケリー・ラッセル、息子にコディ・スミット=マクフィ、リーダーのドレイファスにゲイリー・オールドマン、問題を起こすカーヴァーはTVドラマ「OZ」のカーク・アセヴェドでしたね。ジェイムズ・フランコはビデオ映像だけのカメオ出演
監督は『クローバーフィールド/HAKAISHA』『モールス』のマット・リーヴス

高い知能を持ってしまったがために、人間と同じになってしまった猿たち。人間との絆があったために人間に対して寛容なシーザーと、人間から酷い目にあわされたために人間を憎んでいるコバの対立。また人間側も猿の知性を認め共存しようとするマルコムに対して、猿を驚異の存在としか見ないドレイファス。お互い父親として心を通じ合うシーザーとマルコムと、とてもストーリーがよくできています。
シーザーが昔の家に戻ってビデオを見るシーンでは思わず涙(/ _ ; )
戦闘シーンも迫力でしたね。やはり劇場行っとくべきだったか(^_^;)
不穏に終わるラスト、最終章はどうなるのでしょうか。