『ティム・バートンのコープスブライド』 意外な三角関係


クリストファー・リーが亡くなった時に、追悼のつもりで見たのですが、
レヴューを書きそびれていて時間が経ってしまったので簡単に紹介。

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CORPSE BRIDE/TIM BURTON'S CORPSE BRIDE 2005年英 77分

あらすじ:19世紀ヨーロッパのとある小さな村。ビクトリアとの結婚を間近に控えた青年ビクターは、ある日森の中で地面から突き出ている人の指のような棒きれを発見する。彼は本番の練習のつもりでその棒に結婚指輪をはめ、誓いの言葉を述べるのだった。ところがそれは本物の人骨で、突然地面から花嫁衣装を着た白骨化した女性が現われるのだった。彼女はこの世に未練を残し亡くなった花嫁で、ビクターの言葉を真に受けて、死者の世界から舞い戻ってきてしまったのだった。そして恐れおののくビクターを強引に死者の世界へと連れ去ってしまうのだった。(allcinemaより)


ロシアの民話を基にしたストップモーション・アニメ
第78回アカデミー賞長編アニメーションノミネート作品。

内気でドジな青年ビクターは成金の親から貴族の娘ヴィクトリアとの政略結婚が憂鬱でしたが、いざヴィクトリアと会うと意外に相性が良く、前向きな気持ちで結婚式のリハーサルに臨みますが、誓いの言葉を何度も失敗し牧師から式の延期を言い渡されます。深夜の墓地で一人誓いの言葉を練習するビクターが、棒だと思って指輪を嵌めたのは”コープスブライド(死体の花嫁)”エミリーの指だったため、”死者の世界”へ連れ去られます。

ティム・バートン監督の人気から、豪華声優陣が揃ってます。
ビクターはジョニー・デップ、エミリーはヘレナ・ボナム=カーターはおなじみ。
ヴィクトリアにエミリー・ワトソン、ちょっと意外でした。
バートン監督作と縁の深いクリストファー・リーは牧師役。すぐわかります。
監督作『バットマン』シリーズのアルフレッド役マイケル・ガフや、アルバート・フィニー、トレイシー・ウルマン、リチャード・E・グラント、ジョアンナ・ラムレイなど。

ティム・バートン監督の世界観がたっぷり詰まった作品。
ダークファンタジーでホラーなラブストーリーに、個性的なキャラクターたちが歌い踊ります。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
”死者の世界”では『スター・ウォーズ』の酒場の様なシーンも。
生者の世界はグレーで、死者の世界はカラフル、ビクターにとってはどちらが魅力的なのかもわかる演出が面白いです。
後半のストーリーは読めるのだけれど、そこは王道な展開。
最後は丸く収まって一件落着。
コープスドッグのスクラップスが可愛いですよ♪