『大いなる陰謀』『レイヤー・ケーキ』


ちょっと前の豪華キャストな作品2本

大いなる陰謀
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LIONS FOR LAMBS 2007年 92分

あらすじ
対テロ戦争の持論を展開している上院議員アーヴィングは、大統領への野望を抱き、その布石として世論の支持を得るため、ニュース番組の女性ジャーナリスト、ロスへ言葉巧みに情報操作しながら売り込みをかけていた。だが、アーヴィングが掲げた戦略の裏には“仕組まれた真実”が潜んでいると確信した彼女は、逆にその真相を明らかにすることが自分の使命だと決意する。そんな中、対テロ戦争に命をかけることを選択した2人の若者アーネストとアリアンは、その戦略に従って戦地であるアフガニスタンに赴く。一方、彼らの恩師である大学教授マレーは、教え子たちの選択に誇りを感じると同時に戸惑いを隠せないでいた…。(allcinemaより)



タップス』の頃からトム・クルーズのファンなので、出演作はほぼ観ているのですが、この映画だけ見逃していたのをようやく見ました。
法廷ものかと思っていたら、全然違いましたね。(^_^;)

ロバート・レッドフォード監督作なので、もちろん社会派ドラマ。
3組の別々の話が実は繋がっている仕掛け。
1:ジャーナリストに極秘作戦をリークすることで世論を味方につけたい議員。
2:新たな極秘作戦のためアフガニスタンに赴く若い2人の兵士。
3:優秀なのに怠惰な生活を送る生徒を説得したい大学教授。

トム・クルーズは、爽やかな外見の裏で人を操ろうとする野心家の上院議員。かつては彼を押していたけれど、今回の独占インタヴューには裏があると感じているジャーナリストにメリル・ストリープ。編集長にケヴィン・ダン
アフガンに向かう兵士にマイケル・ペーニャデレク・ルーク、上官の中佐に『バトルシップ』などの監督でもあるピーター・バーグ
大学教授にロバート・レッドフォード、生徒にアンドリュー・ガーフィールド

原題は第一次対戦中に無駄に死んで行った英国兵をドイツ兵が揶揄した言葉で、「愚鈍な羊に率いられた勇敢なライオン」という意味合いらしい。
兵士を戦地へ送る議員に従軍経験は無く、事なかれ主義の人が多い中、誰かが行動しなければ世界は変わらないと大儀を持った若者が死んでいく。そんな現状に一石を投じたい作品に思えました。
今の日本にも残念ながら当てはまる考えさせられる作品。






レイヤー・ケーキ
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LAYER CAKE 2004年英 105分 R-15

あらすじ
麻薬ディーラーとしてロンドンの裏社会を着実に駆け上ってきた名もなき一人の男。好調なうちに引退しようと決意を固めた矢先、ボスのジミー・プライスから新たな仕事の依頼が舞い込む。それは、大物エディ・テンプルの娘を探し出すことと、ギャングのデュークが手に入れた大量のエクスタシーを売り捌くというもの。どちらも簡単に片づくと思いきや、エディの娘はなかなか見つからず、エクスタシーにいたっては超訳アリのブツだったため、男はいつの間にか殺し屋に狙われるハメに陥ってしまう…。(allcinemaより)


キングスマン』などのマシュー・ヴォーンの初監督作品。
ガイ・リッチーが監督予定だったのが降板したようですね。

ドラッグディーラーで金を貯め、うまく世渡りしているつもりだった男が、いつの間にか泥沼にはまってしまうお話。

最後まで名前のないことに気づかなかった主人公にダニエル・クレイグ、ボンド候補に上がったのがわかるような役どころ。共演にトム・ハーディ、ジョージ・ハリス、ベン・ウィショーバーン・ゴーマン、コルム・ミーニィ、シエナ・ミラーサリー・ホーキンスマイケル・ガンボンなど続々出てくるし、みんなワル!( ̄∇ ̄)ニヤッ

裏社会で生き残るために騙し騙され、誰が敵か味方なのかわからないスリリングさ。
ちょっともたつく気がするところもあるけれど、展開の読めなさと二転三転するところが面白い。最後の最後まで驚かされました。
ましゅぼん監督作やダニクレが好きな方には特にお薦め。面白かった♪