『ドリーム』 『ライトスタッフ』が観たくなる?


先週末行きそびれた『ドリーム』、職場の方と観てきました。
最初”私たちのアポロ計画”という副題が付いていたのが、映画の内容がマーキュリー計画時のものなのにアポロ計画という副題では誤解を招くとSNSで非難され、
副題がなくなったという曰く付き。
間違った副題が無くなったのはいいけれど、影の功労者的な意味の原題が、
ぼんやりした邦題にされたのは毎度のこと。┐(-。ー;)┌ヤレヤレ  

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HIDDEN FIGURES 2016年 127分

あらすじ:
米ソ冷戦下の1960年代初頭。アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。そんな中、NASAのラングレー研究所には、優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが計算手として働く“西計算グループ”という部署があった。ドロシー、キャサリン、メアリーはそこで働く仲良し3人組。ドロシーは西計算グループのまとめ役だったが、管理職への昇進は叶わないまま。エンジニアを目指すメアリーも、そのために学ぶ必要のあった大学は黒人に対して門を閉ざしていた。一方、幼い頃から類いまれな数学の才能を発揮してきたキャサリンは、その実力が認められ、ハリソン率いる宇宙特別研究本部に配属される。しかしそこは白人男性ばかりの職場で、黒人女性であるキャサリンを歓迎する雰囲気は微塵もなかった。それでも3人は、自分たちの力を信じて、国家的一大プロジェクトに貢献すべく奮闘していくのだったが…。(allcinemaより)


アカデミー賞では、作品賞・助演女優賞・脚色賞3部門にノミネートされた、
今流行りの伝記的映画。(脚色あり)
ライトスタッフ』で描かれたマーキュリー計画の、裏方として活躍した実在した黒人女性たちを描いています。

1961年、アメリカ南部ではまだ白人と黒人は学校や乗り物、レストランやトイレまで分離する政策がとられていた時代。
知性と先を見る目と諦めない粘り強さで、偏見と差別を乗り越え、タブーとされていた壁を壊した3人の女性のお話。

天才数学者キャサリンタラジ・P・ヘンソン、リーダー的な存在のドロシーにオクタヴィア・スペンサー助演女優賞ノミネート。エンジニアを目指すメアリーにジャネール・モネイ、責任者のハリスンにケヴィン・コスナー、他キルステン・ダンスト、ジム・パーソンズマハーシャラ・アリ、グレン・パウエルなど。
監督は『ヴィンセントが教えてくれたこと』のセオドア・メルフィ

シンプルでストレートなストーリー。
サクセスストーリーはやはり観ていて気持ちがいいですね。
数々の映画の中で黒人差別は見てきているけれど、今回は少しマイルドな描写。
なので現代と大して状況は変わってない様にも感じました。(特に最近と。)
夫に先立たれたキャサリンは、女手一つで3人の子供を育てないといけないので生活が掛かっているけれど、ドロシーもメアリーも中流以上の暮らしぶりに見える。
逆に彼女たちは生活のためではなく、純粋に自分のやりたいこと、自分の能力に見合う地位と報酬を求めて戦っているというところが良い。
マハーシャラ・アリ演じるジョンソンが、キャサリンを傷つけることにならないかハラハラしながら観てましたが、深読みしすぎでした。( ̄∀ ̄*)イヒッ
ケヴィン・コスナー演じる上司も宇宙飛行士ジョン・グレンも良い人過ぎない?と思う反面、他の白人男性たちが間抜け過ぎる様に見えて。( ̄▼ ̄|||)
キルステン・ダンストの嫌味上司っぷりも良かったです。