『女神の見えざる手』 相手の先手を打つ


多くの方が2017年のベストに入れている『女神の見えざる手
観逃して公開しないように行ってきました。

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MISS SLOANE  2016年仏/米 132分

あらすじ:
大手ロビー会社“コール=クラヴィッツ&W”で働くエリザベス・スローンは、手段を選ばない巧妙な戦略と妥協のない仕事ぶりで高く評価される花形ロビイスト。ある日、銃擁護派団体から新たな銃規制法案の成立を阻止してほしいと依頼を受けるが、これをきっぱりと断るエリザベス。その情報を聞きつけた小さな新興ロビー会社のCEO、シュミットから誘いを受けると、彼女は部下を引き連れ電撃的に移籍し、規制法成立へ向けた大胆かつ巧妙なロビー活動を開始するのだったが…。(allcinemaより)



主演のジェシカ・チャステインが第74回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門女優賞にノミネートされた作品。
共演にマーク・ストロング、最近よく見かけるマイケル・スタールバーグジェイク・レイシー、ググ・ンバータ=ローは『幸せの教室』でトム・ハンクスに衣装を選んであげた彼女ですね。ジョン・リスゴーサム・ウォーターストンなど。
監督は『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』のジョン・マッデン

日本人には馴染みが薄いロビイスト
特定の企業や団体の利益のために、政治家や官僚に対して働きかけ、有利な政策を実行するようにさせる根回しをする仕事。
根回しと言うと裏方のイメージなので、番組でロビイスト同士が対決するシーンでは、表に出ているのが不思議な気がしました。
ロビイストがしてはいけない事なども、冒頭の流れで説明されているけれど、展開が早くてしばらく付いて行くのに精一杯。
銃規制法案をめぐる攻防という内容が興味深く、手段を選ばず攻めるミス・スローンが次にどう動くのかが読めず、彼女のとった行動によって部下の身が危険にさらされる事態に驚きました。
なるほどと思わせられる上手い展開に唸りました。面白かったです。
ミス・スローンの勝気な表の顔と脆い内面を演じきったジェシカ・チャスティンも素晴らしく、欲を言えば、つよしさん(マーク・ストロング)の見せ場がもうちょっと欲しかったかな。