『マレフィセント』『ジャングル・ブック』
「眠れる森の美女」のリメイクでありながら、マレフィセントを悪い魔女ではなく、
隣国の妖精で、人間の国と妖精の国の対立や、オーロラの父ステファン王との関係など、オリジナルとは一味違う内容の作品。
マレフィセントがアンジェリーナ・ジョリー、ステファンがシャールト・コプリーなだけあって、おとぎ話にしては濃い内容。
オーロラ役のエル・ファニングは可愛いし、ディヴァル役のサム・ライリー、王子役のブレントン・スウェイツら若手はおとぎ話向けだったけれど、
イメルダ・スタウントン、ジュノー・テンプル、レスリー・マンヴィル演じる3妖精は、演技派のベテランを使ってるわりに、なんだかなぁな役どころ。
迫力のあるCGと共に、ずっしり濃ゆい映画でした。
『美女と野獣』もそうだったけど、敵役への扱いが厳しいですね。
ハッピーエンドも形が変わってきましたね。
1967年のアニメ版は、絵に見覚えがあるくらい。
1994年のジェイソン・スコット・リーがモーグリを演じた実写版は、見たような気もするけれど、こちらも内容は覚えていない。
そんな中の今作は、モーグリ以外は動物はみんなCGという現代でなければ出来ない作り。とてもリアルでCGもここまで来たかと感心。
CG相手に演技したモーグリ役のニール・セティは凄いな。
動物たちの声をビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、ベン・キングズレー、イドリス・エルバ、クリストファー・ウォーケンらが演じているのも豪華。
アニメ版へのオマージュもあり、楽しい映画にしたジョン・ファブロー監督の采配もお見事。