『ダークタワー』 深く考えない方が楽しめる


スティーブン・キング原作小説の映画化『ダークタワー』を初日レイトで観ました。
尺の短さに、ひょっとしてシリーズ?と思ったけどすんなり完結しちゃいました。
Σ(・ε・|||)え!

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THE DARK TOWER  2017年 95分

あらすじ:
ニューヨークに暮らす少年ジェイクは、毎夜おなじ悪夢にうなされていた。それは巨大な暗黒の塔を舞台に、それを護る拳銃使い(ガンスリンガー)の戦士と、破壊しようとする黒衣の男の戦いが繰り広げられているというもの。塔の破壊が現実世界の荒廃をもたらしていると気づいたジェイクだったが、誰にも信じてもらえずにいた。そんなある日、ジェイクはこの世界と夢で見た“中間世界”と呼ばれる異界を繋いでいる場所を発見する。そして中間世界で最後のガンスリンガー、ローランドと出会うジェイクだったが…。(allcinemaより)



というのも、原作小説は全7巻のキングが30年くらい掛けて書いた超長編小説。
いつも言っていますが、キングの長編小説を2時間くらいの映画で描き切るのは無理だと思っていて、『ショーシャンクの空に』や『スタンド・バイ・ミー』のように、短編を映画化するくらいが丁度良い。
今作はしかも95分!なので序章なのかなと思ったわけです。

結論として、世界を守る存在の暗黒の塔ダークタワー)、多次元世界という設定を残し、暗黒の塔を守る最後のガンスリンガー、塔を壊そうとする黒衣の男、異次元から巻き込まれるジェイクの3人の他は原作とはかなり違っています。
原作にこだわらなければ、アクション・ファンタジーとして楽しめる作り。

ガンスリンガーことローランドにイドリス・エルバ、黒衣の男にマシュー・マコノヘイ、ジェイクにトム・テイラー
ジャッキー・アール・ヘイリー、クローディア・キムなど。
監督は『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』のニコライ・アーセル

キャストも良いし、アクションもカッコ良いしで面白かったんですけど、
少ないアクションシーンを予告で見せ過ぎ。
ガンスリンガーの過去には少し触れるけれど、黒衣の男は世界を支配する為という動機がさらっと語られるだけで背景は分からず。
深紅の王(クリムゾン・キング)の文字は出てくるけれど説明は無し。
ラストも、それで良いのかなぁ〜と思っちゃいました。(^_^;)
せめて120分くらいにして、もう少し内容を深めて欲しかったかなぁ。
キングの他の作品が見え隠れしてるのを見つけるのは楽しいかも。


予告貼りますけど、事前に見ないほうが楽しめると思います。( ̄∀ ̄*)イヒッ