『シェイプ・オブ・ウォーター』 純粋な愛の世界


シェイプ・オブ・ウォーター』初日レイトで観ました。
とっても美しいファンタジーロマンスでした。

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THE SHAPE OF WATER  2017年 124分 R15+

あらすじ
1962年、アメリカ。口の利けない孤独な女性イライザは、政府の極秘研究所で掃除婦として働いていた。ある日彼女は、研究所の水槽に閉じ込められていた不思議な生きものと出会う。アマゾンの奥地で原住民に神と崇められていたという“彼”に心奪われ、人目を忍んで“彼”のもとへと通うようになる。やがて、ふたりが秘かに愛を育んでいく中、研究を主導する冷血で高圧的なエリート軍人ストリックランドは、ついに“彼”の生体解剖を実行に移そうとするのだったが…。(allcinemaより)


米ソ冷戦下を舞台に、政府に捕らえられた半魚人と、掃除婦として働く口の利けない孤独なヒロインとのラブストーリー。

当時のアメリカの白人男性優位主義や米ソの宇宙開発競争などの背景の中、マイノリティな主人公達を描いているのは、やはり今の時代の色なんでしょうか。

イライザにサリー・ホーキンス、映画ごとにイメージが変わる素晴らしい役者さんだけど、『パディントン2』で泳ぐ練習をしていたのが役に立ったかしら、などど観ながら思っちゃいました。( ̄∀ ̄*)イヒッ
不思議な生き物に、デル・トロ監督作では常連のダグ・ジョーンズ、イライザの隣人ジャイルズにリチャード・ジェンキンス、イライザの同僚ゼルダオクタヴィア・スペンサー、ホフステトラー博士に最近よく見かけるマイケル・スタールバーグ、ストリックランドにマイケル・シャノン
監督は『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ

時代の暗さはあるけれど、『パンズ・ラビリンス』の様なダーク・ファンタジーではなく、どちらかというと『アメリ』を思い出しました。
イライザが住む映画館の上にある部屋や研究室などのレトロ感や、それぞれ違う色調も綺麗で温かみがあるし、水中のシーンはまさにロマンティック。
孤独な魂が惹かれ合い愛を育む過程も美しいし、とにかく全てが美しい映画でした。
ただ自分にとっては、世間が絶賛しているほどではなかったんですよね。(^_^;)
出ている役者さんが皆上手くてキャラのイメージにピッタリ過ぎて逆に意外性がなくなったことと、異形との恋愛ではあるけれど展開は王道なので、安心はしたけれど物足りなさを感じたのかも。
ハッピーエンド(と私は思います)なのは良かったです。
美しい素敵な映画でした。