『25年目の弦楽四重奏』『オーケストラ』


重い腰を上げて、録画消化分の感想を、忘却の彼方へ旅立つ前に。( ̄∀ ̄*)イヒッ

音楽もの2本

25年目の弦楽四重奏
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A LATE QUARTET 2012年 106分 R15+

あらすじ:
世界的に有名な弦楽四重奏団“フーガ”。結成25周年となる記念の年、彼らが演奏会のために選んだ曲は“ベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番”。それは定型の4楽章ではなく7楽章で構成され、しかも全楽章を途切れることなく繋いでいく“アタッカ”とよばれる奏法で演奏しなければならない難曲だった。しかしリハーサルが始まるや、リーダー格のチェリスト、ピーターがパーキンソン病のために今季限りで引退すると宣言。残された3人は激しく動揺し、完璧だったハーモニーが狂い始める。長年第2ヴァイオリンに甘んじてきたロバートはこれを機に第1ヴァイオリンを弾きたいと言い出し、第1ヴァイオリンを務める完璧主義のダニエルばかりか、妻でもあるヴィオラのジュリエットにさえ否定されてしまう。やがてロバートとジュリエットの夫婦仲にも亀裂が生じ、演奏会に向けてのリハーサルは遅々として進まず…。(allcinemaより)



四重奏のメンバーが、クリストファー・ウォーケンフィリップ・シーモア・ホフマンキャサリン・キーナー、マーク・イヴァニール。他イモージェン・プーツなど。

音楽ものではあるけれど、人間ドラマがメイン。
演奏と同じように完璧なハーモニーを奏でていた4人だったはずが、1人が脱退すると聞いてから、今まで築いてきた関係がガタガタと崩れ始める。

たった4人のメンバーだけれど人間関係は密で、男3人女1人のメンバーの中に1組の夫婦。音楽の事で意見が合わずつい浮気してしまう夫、昔の恋人と娘が付き合っているのにショックを受ける妻。
こんなに密接な関係も嫌だなぁと思っていたら、どうもモデルにした実在の四重奏がいたらしい。Σ(・ε・|||)え!
ゴタゴタは演奏に持ち込まず、最後はちょっと感動的に終わるので、一安心の様な、本当に続けられるの?という気持ちが湧いてしまった。







オーケストラ
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LE CONCERT 2009年仏 124分

あらすじ:ロシアのボリショイ交響楽団で劇場清掃員として働く中年男アンドレイ。彼は30年前、この楽団で天才指揮者と持てはやされ活躍していた。しかし、共産主義の当時、国がユダヤ人排斥の政策を強行、ユダヤ系の演奏家たちも例外なく排斥されることにアンドレイらは反旗を翻したことから、解雇の憂き目に遭う。以来、再起の機会を窺いながら、冴えない現状に甘んじていた。そんなある日、パリの劇場から届いた出演依頼のファックスを目にしたアンドレイは、とんでもない考えを思いつく。それは、彼と同様に落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、ボリショイ代表として夢のパリ公演を実現させようという突拍子もない計画だった。こうして、タクシー運転手、蚤の市業者、ポルノ映画の効果音担当など、様々な職業で生計を立てていた仲間が集まり、いざパリへと乗り込む一行だが…。(allcinemaより)


フランス映画だけど、ロシアの楽団の話。
ボリショイ交響楽団の元指揮者が、昔の楽団員を集めボリショイの名前を騙りパリ公演を計画。
なんとかパリへついたものの、メンバーは演奏どころか各々金稼ぎ。
無事にパリ公演は実現するのか。

あまりにも杜撰な計画で、コメディかと思っていたら、最後は意外に感動的に終わったかと思わせてやはりコメディでした。
過去の栄光を取り戻すためのパリ公演かと思っていたら、実はシリアスな動機があり、そのエピソードのおかげで、なんとかグダグダにならずにすんだ感じ。
このギャップが良かったのか、ゴールデングローブ外国語映画賞ノミネート。
知っているキャストはメラニー・ロランミュウ=ミュウだけでした。