『ファースト・マン』 彼が背負っていたものは


ファースト・マン』を昨日IMAX2D字幕で観ました。
IMAXでかかっているため、1日1回しか上映無くて、どうしようかと思ったのですが酔いやすい自分は、やはりIMAXで観て良かったかな。

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FIRST MAN  2018年 141分

あらすじ:1961年、空軍でテストパイロットを務めるニール・アームストロングだったが、幼い娘を病で亡くす。寡黙な彼は、悲しみに暮れる妻ジャネットの前でも感情を表に出すことはなかった。しかし悲しみから逃れるべくNASAジェミニ計画の宇宙飛行士に応募し、みごと採用される。それは、宇宙開発競争でソ連に後れをとっていたアメリカが、人類未踏の月を目指すために欠かせない技術を確立するための計画だった。宇宙飛行士たちに課されるいくつもの過酷な訓練をこなしていく中で、エリオット・シーやエド・ホワイトら飛行士仲間との間に確かな絆が結ばれていくニールだったが…。(allcinemaより)


ジェームズ・R・ハンセンによるニール・アームストロングの伝記「ファーストマン: ニール・アームストロングの人生」が原作の伝記映画。
人類で初めて月に降り立った宇宙飛行士ニール・アームストロングは、その時何を思っていたのか。

ニール・アームストロングライアン・ゴズリング、妻ジャネットにクレア・フォイ、バズ・オルドリンにコリー・ストールNASAのメンバーにジェイソン・クラークルーカス・ハースクリストファー・アボットパトリック・フュジットカイル・チャンドラーキーラン・ハインズなど。

デイミアン・チャゼル監督作は『セッション』と『ラ・ラ・ランド』を観ていますが、どれもタイプが違いますね。
今作はアポロ計画までの過酷な道のりをドキュメンタリータッチで描きつつ、ニール・アームストロングの内面に深く迫った話になっていました。
結果を知っているので安心して観られるかと思いきや、緊張感が途切れず、映画館も静まりかえっていましたね。
ソ連との凌ぎ合いの中、前人未到の地へ向かうまでに何人も仲間が悲劇にあい、それでも粛々と訓練を続けるニール。何かに取り憑かれたようでもありました。
ゴズリングは内面を表に出さない役を演じるのが上手いですよね。
奥さん役のクレア・フォイがまた良かった。
家族にも本心をすべでは明かさなかった彼が、映画の中で月へ持っていったものは、実際はどうなのかは分からないようですが、彼の魂が少しでも救われたのなら良いと思いました。
ラストは達成感といより、巡礼の旅から戻った人の様でした。
CGを使っていない映像はリアルで、音の使い方も印象的でした。


映画の中で、ジャネットが聞いている通信を切るように司令室で言われるのが、実の息子さんのマーク・アームストロングで、もう一人の息子さんも出ているそうです。

NHKBSプレミアムでニール・アームストロングの番組もあるみたいです。
”ザ・プロファイラー~夢と野望の人生~「アポロ11号船長 アームストロング」 ”
http://www4.nhk.or.jp/profiler/x/2019-02-13/10/29850/2285532/