トゥルーストーリー 『ミュージック・オブ・ハート』
アカデミー賞ドキュメンタリー部門候補にもなった実話『スモール・ワンダーズ』の映画化です。
ミュージック・オブ・ハート MUSIC OF THE HEART 1999年アメリカ制作 123分 あらすじ: 夫と別居し実家のニュージャージーに戻ってきたロベルタは、友人のアドバイスでバイオリンの腕を活かしてハーレム地区の小学校でバイオリン・クラスの臨時教員となる。初めは誰も真剣でなかった子供たちだが、彼女の熱心な指導でみるみる上達していった。10年後、人気授業となっていた彼女のクラスは市の予算削減のため打ち切られることになる。彼女はクラス存続の資金集めのためコンサートを企画する。しかし、開催日が迫る中、予定していた会場が使用中止になってしまう……。(allcinema ONLINE)
メリル・ストリープ主演なので、良い映画なのだろうと思っていましたが見逃してました。
学校と教師の話というと、『デンジャラス・マインド/卒業の日まで』なんかを思い出しますが、
これは生徒との話と言うより、1人の女性の成長の話なのが親近感を覚えました。
親友だと思っていた女性の所から帰ってこなくなった夫。
いつかは自分の所へ帰ってきてくれるはずと泣いて暮らしているロベルタに、実家の母が言います。
「何でもいいから、とにかく仕事を探しなさい!」と。
ラッピングのバイト先で学生時代の友人ブライアン(エイダン・クイン)と偶然出会い、
彼女の才能を生かせる音楽教師の仕事のために、
ハーレムの学校の校長(アンジェラ・バセット)を紹介してもらいます。
なんとか臨時教員の職を掴み、最初は生活のためと思っていた仕事が、
彼女の生きがいになっていきます。
そして10年後、彼女から生きがいが奪わせそうになった時には、立ち向かう逞しい女性となったのです。
感動的な実話が元になってますが、泣けるというより、
1人の女性の精神的な自立が描かれていて、前向きな映画でした。
夫と別れた後、女手ひとつで2人の男の子を育て上げた、まさに母は強しですね。
教師役でグロリア・エステファンも出ています。