もうひとつの人生 『列車に乗った男』

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久しぶりのルコント映画です。

列車に乗った男 L' HOMME DU TRAIN/THE MAN ON THE TRAIN 2002年仏/独/英/スイス制作90分

あらすじ: 生まれてこのかた街から出たことのないマネスキエ(ジャン・ロシュフォール)は大学教授として孤独な日々を送っていた。
そんなある日、ミランジョニー・アリディ)という謎の男と知り合う。(シネマトゥデイ

その列車は、あなたを、叶わなかった人生の終着駅へと旅立たせてくれる。


パトリス・ルコント監督の、男女の恋愛映画も良いのですが、

『タンデム』、『タンゴ』のように男の友情を扱ってるものも好きです。

前述の2作はロードムービーでもあったのですが、

本作は1つの街、1軒の家で話が進行していきます。

ふとしたきっかけで知り合った2人の男、

まるで対照的な生活をしてきた彼らは、

魂が引き寄せたかのような、お互いに密かに憧れていた生き方をしていました。

同じ日にそれぞれ重要な用件を抱えている2人は、

その日までの3日間を一緒に過ごすうちに、次第に友情が芽生えてきます。


アコースティクギターが印象的な冒頭から、ルコントワールドに引き込まれ、

彼の映画には欠かせない名優ジャン・ロシュフォールと、ジョニー・アリディのふたり芝居に見入ります。

ジョニー・アリディはフランスのロックスターということですが、渋くてカッコイイですね。

ジャン・ロシュフォールは、この映画でいろいろ賞を貰ったみたいですが、紳士でユーモアがあり大好きです。


なんとなく予測できるラストへ向かっていくものの、

最後は爽やかなような、切ないような、やはりルコントなのです。

ルコント好きな私には、この映画も好きな1本ですね。


ハリウッドリメイクの話もあり、ビリー・ボブ・ソーントンが候補に上がってるみたいですね。