愛ゆえに 『待つ女』
これはKaz.さんのところでレヴューを見て何となく興味を持った作品。
というか、シンプルなタイトルなので覚えていたという噂も(^^ゞ
待つ女 7 ANS/ 7 YEARS 2006年フランス 86分 あらすじ: 7年の刑に処せられた夫ヴァンサン(ブリュノ・トデスキーニ)のため、週2回の面会に欠かさず駆けつける妻マイテ(ヴァレリー・ドンゼッリ)。ある日、いつものように面会を済ませた彼女の下に、見知らぬ男ジャン(シリル・トロレイ)が近づいてくる。しつこく言い寄るジャンに、マイテはいつしか身を委ねてしまい……。(シネマトゥデイ)
夫が7年の刑で服役しているんですね。
妻のマイテはまだ若いので新婚だったのかも。
週2回の面会日にせっせと着替えを届けます。
洗濯してきちんとアイロンをかけ、夫に買ってもらったゲランの香水を少し振りかけて。
面会できなかった日の帰り道、知らない男から声をかけられます。
そんなにしつこくされた訳ではないのに、あっさり誘いにのってしまうマイテ。
夫が服役して丸1年、夫を愛してはいるけれど、肉体的な渇きも感じる。
そんなときに現れるジャン。
実は彼は、夫ヴァンサンと仲の良い看守でした。
看守のジャンは、ヴァンサンからマイテの写真を見せられてから彼女に恋してしまいます。
ヴァンサンはマイテに捨てられるのではと脅え、ジャンを通して彼女を抱きたいと思い、
マイテはジャンの気持ちも分かりながらも、ヴァンサンを愛しています。
愛の深さゆえの、不思議な三角関係の行きつく先は?
そんなにドロドロもしてなくてすんなり見れました。
3人とも気持ちが絶えず揺れ動いていて、なんだかリアリティを感じます。
ちょっとジャンが気の毒だった気がします。
愛と欲望って、罪深いものですね。