二重誘拐 THE CLEARING 2004年
BS-iでたまたまやっていたのを見ました。
ちょっとCMが多くて長くて・・・・・、もう少し考えて欲しいです(-_-;
『二重誘拐』って、一体どんなサスペンスなんだろう?
レッドフォードにデフォーに『クィーン』のヘレン・ミレン
この顔ぶれに期待も高まります。
ある朝、出勤途上でいきなり銃を突きつけられるウェイン。
相手の男はいかにも真面目そうな普通の男アーノルド。
縛られ車のトランクに入れられて着いた所は山の中。
アーノルドは以前彼の会社で働いていてリストラされたことを話します。
誘拐の主犯は別に居て、彼を山小屋に連れて行くだけで大金をもらえると。
あまりにも簡単な変装もすぐ止め、聞かれると家族のことも素直に話すアーノルド。
彼が本当に悪人なのか、まだつかめません。
そんな頃、ウェインの自宅には車のキーが送られ、誘拐事件が発覚します。
アイリーンはFBIと共に誘拐犯との交渉を行いますが、
なかなかスムーズには行きません。
結局犯人に身代金を支払うのですが~。
実際にオランダで起こった事件が元になっているというこの映画は、
サスペンスと言うより、ドラマでした。
ウェインとアーノルドが話しながらお互いの過去を振り返ります。
そしてアイリーンも子供たちと夫の無事の帰還を願いながら、
FBI捜査官に自分たちの過去を語ります。
ヘレン・ミレンの抑えた演技は流石でした。
結局、邦題の『二重誘拐』の意味は分かりませんでした。
サスペンスとしてではなく、ドラマとして見たなら、
途中ウェインがアーノルドに語る父親の話もすんなり入ってきそうなものですが、
どうにも人質が語る話としてはそぐわない気がして、違和感がありました。
この2人の生活の違いなど、もっとはっきり対峙させたほうが、
苛立ちなどの感情の変化がわかりやすかったようにも思います。
互いの愛情に自信が持てていなかったウェインとアイリーン。
最後にウェインの愛情を確認するアイリーンのシーンで、少し救われました。
息子役で出ていたアレッサンドロ・ニヴォラ。
どこかで見た顔だと思っていたら、『フェイス・オフ』でニコラス・ケイジの弟を演じてました。
今回は見せ場が少なくて残念でした。